現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事
2011年10月15日13時3分

印刷印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

ラジウム騒動、深まる謎 大戦時の夜光塗料?

写真:ラジウムが見つかった民家の周辺には報道陣などが集まった=13日、東京都世田谷区、河合博司撮影
拡大ラジウムが見つかった民家の周辺には報道陣などが集まった=13日、東京都世田谷区、河合博司撮影

 東京都世田谷区で起きたホットスポット騒動の正体は、民家の床下に置かれていた瓶入りのラジウムだった。過去には夜光塗料に使われ、鉱泉にも含まれている。そんな身近な「放射性物質」をたどると――。

 現場を調べた文部科学省によると、瓶の一部には「日本夜光」と書かれていた。ラジウム226は蛍光塗料に混ぜると光を出す特性があり、かつては夜光塗料に含まれていた。第2次世界大戦中は飛行機や船の計器類の目盛りに活用され、製造会社の一つが、現存しない「日本夜光塗料製造所」だった。「日本塗料工業史」には、東京で大規模な空襲があった1945年5月25日、本社と工場が全焼したと記述がある。

 ラジウムは医療目的でも使われていたが、瓶の形状などから、今回のものは夜光塗料の可能性が高いという。しかし、世田谷の民家にあった理由は不明だ。居住者の夫婦は1953年ごろに引っ越してきたが、夫は10年ほど前に亡くなり、80代の妻は現在、老人施設で暮らす。その家族は瓶について「初めて見た」と話したという。

続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

金髪、伊達眼鏡な金正日の孫。脱北者のリーダーだった白南雲の孫。2人が意味するものとは?

加トちゃんしかり。なぜ今、若い女性は父親ほど年の離れた男性と結婚したいのか?

テレビシリーズとして2000年に復活した「平成仮面ライダー」は従来の勧善懲悪と異なり、戦う敵が複雑となっている。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介