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経済・IT
「不適切行為の調査したら解職された」 オリンパス前社長が英紙に主張
2011.10.16 21:14
14日付でオリンパスの社長を解任されたマイケル・ウッドフォード氏が、英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、同社が過去に実施していた買収に不適切な行為がなかったかどうかを調査したところ、解任されたと語った。オリンパスは14日の取締役会でウッドフォード氏の解任を決定、その後の記者会見で菊川剛会長が「ウッドフォード氏と他の経営陣で経営の方向性で大きな隔たりが生じた」などと解任の理由を説明していた。
インタビューによると、ウッドフォード氏が問題視しているのは、同氏が社長に就任する以前の平成20年に実施された英医療機器メーカー、ジャイラスの買収や、その他のいくつかの買収。一連の買収で10億ドル(約770億円)超の支払いが不適切だった恐れがあると指摘、調査を進めていたという。
また監査を担当していた会計事務所も「適切な会計記録が維持されていない」と報告していたという。
ウッドフォード氏は、買収を通じて同社の役員が不適切な利益を上げた証拠はないとしながらも、ずさんな形で大金が「消えた」と主張。解職直前には書簡で菊川会長に「(買収をめぐる)誤った判断で株主価値が損なわれた」と伝えたとしている。
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