ペトロ監督に辞意確認 Ｊ１浦和・橋本代表
| あらためて今季限りでの退任について話すペトロビッチ監督 |
| ペトロビッチ監督の辞意表明について話す浦和の橋本代表＝１６日、大原サッカー場クラブハウス |
１５日の大宮戦で敗れて降格圏に転落した浦和の橋本光夫代表は１６日、大原サッカー場で、大宮戦後に今季限りでの辞意を表明したペトロビッチ監督と会談し、辞任の意思を確認した。
橋本代表は「監督から直接『来年の契約はしない』という話を受けたが、特に了承したわけではない。発言前と状況は何も変わらない」と説明。ただ２２日の横浜Ｍ戦で同監督が指揮を執ることは認めたものの、その後の公式戦を同監督に任せるかは明言を避け「一試合一試合ベストな戦いに挑む」と話すにとどまった。
さらに同監督との契約更改について「これまで（同監督が）来年もやるかやらないかはクラブとしては何も言っていない。以前に『契約は１年だが、何も問題がなければ続けてもらう気持ちでいる』ということを話したが、結果が出ないとクラブとして決断は難しいという話もした」と述べた上で、来季の監督人事については「まだ全然考えていない」と話した。
また同監督が大宮戦後に突然、辞意を表明したことについては「監督自身も来年のことがあるだろうし、（辞意を表明することで）選手にモチベーションを上げてもらいたいという思いもあった」と一定の理解を示す一方、「ただ、いろいろな捉え方をされるので、発言には気を付けるように言った」とした。
■慰留なら応じる可能性も
ペトロビッチ監督はこの日、練習には姿を見せなかったものの、報道陣の取材に応じた。「明日からはこの件に触れない。横浜Ｍ戦に切り替えないといけない」と断った上で、前日の辞意表明については「クラブから解雇になる覚悟を持って、ああいう発言をした」と、あらためて今季限りの辞任の意向を示した。
一方で「クラブが残ってほしいと思うなら、自分はレッズのために全力を尽くすつもりでいる。ただし、その時は自分の好きなようにやらせてもらう」と述べ、クラブ側から慰留があれば応じる可能性があることを示唆した。
同監督は「このクラブで監督をするのが夢だった。自分の仕事を自信を持って良かったと言える」と述べ、降格圏に低迷するチームについて「全てを戦術では改善できない。ボールが相手のゴールに入らないと勝てない」とリーグ５戦連続無得点中の得点力不足が、低迷の最大の要因であることを強調した。
選手には練習前のミーティングで伝えたという。同監督は「選手はプロフェッショナルだから、（自分の発言に）それほどの影響はないと思う」と話した。
選手も冷静に受け止めた様子でＧＫ加藤は「やることは一つ。覚悟を持ってやるしかない」と述べ、宇賀神は「少し驚いたが、監督だけの責任ではない。ピッチで結果を残すのは自分たち選手」と決意を示した。
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