旧日本軍が中国で細菌兵器を使用したことを示す軍医学校内部の極秘資料を発見した市民団体「731・細菌戦部隊の実態を明らかにする会」代表の松村高夫慶応大名誉教授らが15日、都内で記者会見した。「証拠がない」として細菌戦の存在を認めない政府の姿勢を松村代表は批判し、「同様の資料はほかにもあるはずで、政府はきちんと調査をするべきだ」と述べた。
細菌戦被害者の遺族で来日中の5人も意見を述べ、代表の王選さんは「細菌戦は悪質な犯罪であり、その真相を明らかにしないのは恥を知らないことだ。日本政府は資料を公開してほしい」などと語った。