福祉活動の部活をしてたんだよ~
JRAなら分かるけど
JRCって何だよ(笑)
老人ホームに行ったり手話を習ったり
本当は部活に入らなきゃ帰れない学校だったから
一番楽そうなのに入っただけどなんだけどね
そこで人間の老いってのを目の当たりにしたのを
覚えてるよ
老いるなら良いけど、痴呆とか頭のおかしな老人を見たね
誰だって、年を取るけど16歳で見た精神異常者ってのは
かなり強烈な印象を受けたよ・・・
ピーマンの父親は重度の精神異常者なんだけど
ピーマンが幼少時代によく発狂したり、
自殺するべく山に行ったりしたんだって
働き過ぎて、頭がおかしくなっちゃったんだろうね
でもさ~そんな心の弱いっつーか
父親として嫁や子供を守れないってのは
人間としてもどうかと思うわけ
ピーマンは父親ってのがどういう意味合いか
そもそも6歳か7歳くらいまでは愛情を受けてた気がするけど
あんまり覚えてないので分からない
母親が一人でピーマン達子供を育ててくれた
その事しか記憶にない
人間って弱い生き物っていうけど
本当に守らなきゃいけない存在を守れなくて
自分の身だけを案ずる父親に
虫唾が走るよ
もう暫く会ってないけど
会いたくないとは思えないけど
一緒に暮らした記憶がないから
単なる年配の男性としかおもえないかもしれない
父親が死ぬ時、ピーマンは泣くのかな
悲しくて泣くんじゃなくて
何でこの人が父親だったんだろうって思うのかもね
ピーマンが味わった幼少期の約10年ってのは
まさにどん底で
住んでる家はなくなるし
ホームレス生活とまでは言わないけど
その日まであった物が父親の焼身自殺失敗という
何ともしょっぱい内容で
火事という名の何とも意味のないモノで
全てなくなって
学校の友達や地域の人から貰った物で
人から貰ったおさがりで生活しなきゃいけない
人のボランティア精神というなの大きなお節介を
感謝という名の屈辱で受け止めたんだ
みんなからは可哀想な子
あそこの家は貧乏だから
生活費も払えない
この時代にありえない
極貧生活を強いられるようになった
でも、誰が悪い訳でも
どうなる訳でもなく
子供だったピーマンは
頑張る母親と兄弟と一緒に
たまに食べる外食を楽しみに
いつか、いつか良い暮らしが出来ると良いねって
笑って話した事を覚えているよ