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不活化ワクチン独自接種へ

手足がまひするなどの後遺症が出るポリオを予防するワクチンについて、神奈川県は、海外で使われている安全性の高いとされるワクチンを国に先立って独自に輸入し、県の保健福祉事務所で接種することを決めました。
ポリオのワクチンは、7歳までに2回接種することが法律で定められていますが、現在は、毒性を弱めたウイルスを含むワクチンが使われているため、ごくまれにポリオに感染することがあり、厚生労働省は来年度中に毒性を完全になくし、より安全性が高いとされる「不活化ワクチン」に切り替える計画です。
これについて、神奈川県の黒岩知事は、一刻も早く安全なワクチンを接種すべきだとして、国に先立って、独自に、「不活化ワクチン」を輸入し、県内の5つの保健福祉事務所で集団接種する体制をとることを決めました。
「不活化ワクチン」は、海外の多くの先進国で10年ほど前から導入されていますが、日本ではまだ承認されていないため、副作用が出ても公的な補償は受けられません。
神奈川県はこうした現状を保護者に説明するとともに、1回の接種では5000から6000円程度を負担してもらうことにしています。
神奈川県は、今後具体的なワクチンの入手方法などをつめた上で、できるだけ早く接種に踏み切りたいとしています。
ワクチンの切り替えを前に、国内ではポリオの予防接種を受ける子どもが例年より2割近く減っていて、黒岩知事は「日本でもポリオの感染が広がる恐れがあり、国に対しても一刻も早く不活化ワクチンを導入するよう強く働きかけたい」と話しています。

10月16日 10時26分

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