NHK福島県のニュース　福島放送局

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仮置き場計画、反対多く撤回へ

相馬市は、放射性物質の除染作業を進めるため、除染の際に出る放射性物質を含む土などの仮置き場の候補地を決め、１６日、地元の住民を対象に説明会を開きましたが、住民の反対が強く、計画を撤回する事態になりました。
相馬市は、除染で出る放射性物質を含む土などを置く仮置き場の候補地として、海岸近くの磯部地区にある市有地を選び、１６日、地元の住民への説明会を開きました。説明会にはおよそ２００人が出席し、市側が、候補地に選んだ理由として、▼住宅からおよそ２キロ離れていて安全性が高い事や、▼海岸沿いの道路を利用でき、搬入しやすいことなどを説明しました。これに対して住民からは、▼候補地が海に近く、津波や高潮が襲った場合、放射性物質が広がるのではないかという懸念や、▼国が設置するとしている中間貯蔵施設がいつ完成するか分からず、長期間、置かれることになるのではないかといった、強硬な反対意見が相次ぎました。
結局、説明会では、設置に賛成した住民は１人もおらず、相馬市では、反対する住民を説得するのは難しいとして、設置計画を撤回することになりました。
相馬市の佐藤憲男副市長は、「市民の放射性物質への強い不安を改めて感じました。候補地としては白紙としたい。今後は、除染で出た土は、それぞれの地区に置いておくことを念頭に検討を進めたい」と話しています。

10月16日　18時53分

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