東京電力福島第一原子力発電所周辺の海水に含まれる放射性物質の調査で、15日、2号機と3号機の取水口付近の濃度は、ともに前の日を下回りましたが、全体として横ばいの傾向が続いています。
福島第一原発周辺では、4月と5月に高い濃度で放射性物質が検出された2号機と3号機の取水口付近などで東京電力が海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。このうち、15日、2号機の取水口付近では、海水1cc当たり、セシウム134が国の基準の6倍の0.36ベクレル、セシウム137が4.3倍の0.39ベクレルでした。また、3号機の取水口付近では、セシウム134が基準の8.8倍の0.53ベクレル、セシウム137が6.9倍の0.62ベクレルで、2号機と3号機の取水口付近とも放射性物質の濃度は前の日を下回りましたが、全体として横ばいの傾向が続いています。一方、沿岸の2か所で行われた海水の調査では放射性物質は検出されませんでした。