大王製紙“巨額融資”前会長告訴へ
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大王製紙“巨額融資”前会長告訴へ

10月16日 19時0分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

大手製紙会社「大王製紙」の前の会長が、グループ企業から80億円を超える金を個人的に借り入れたまま、使いみちが分からなくなっている問題で、会社側は前会長を刑事告訴する方針を固めました。東京地検特捜部は、会社側に経理資料の任意提出を求めるなど、捜査を始めました。

刑事告訴される見通しになったのは、大王製紙の井川意高前会長(47)です。会社の説明によりますと、井川前会長は少なくともグループ企業7社から、昨年度に23億円余り、ことし4月から9月までに60億円余りの、合わせておよそ84億円を個人的に借り入れ、このうちの55億円が返済されないままになっているということです。井川前会長は先月、引責辞任しましたが、問題の融資は無担保で行われていたうえ、一部は契約書がないなど、ずさんな実態が明らかになりました。この問題を受けて、会社側は急きょ、弁護士などからなる特別調査委員会を設けました。井川前会長は特別調査委員会の聞き取りに1度だけ応じ、金の使いみちについて、「借りた金は株や先物取引などに投資した」と説明したということです。また、「海外のカジノに出かけたが、融資を受けた金ではなく、自分の資産を遣った」と説明したということです。その後、井川前会長は調査に一切応じなくなり、引き出された巨額の金の使いみちは結局分からないままになっています。このため、会社側は、自力での調査には限界があると判断し、井川前会長を刑事告訴する方針を固めました。東京地検特捜部はすでに、会社側に経理資料の任意提出を求めるなど、捜査を始めており、井川前会長への不透明な融資が刑事事件に発展する見通しになりました。