少女たちの聖戦 第4話 【紅と銀の悲壮な輪舞曲】
みなさま、ようやくいつものペースに戻ってまいりました。
少女たちの聖戦・第4話です。
今回は、4話と5話の二部構成で堕としてみようと思います。
ネタ的には吸血鬼モノですね。バトル要素メインで、エロはなし。
5話での堕ちを彩るための、フラグ回ですね。
前作で立てておいたフラグが回収されつつ、
次に繋がるフラグがばら撒いてある、はず。
それではどうぞ。
吸血鬼。古代より人類の歴史の影で生き続けた、気高き夜の血族。時に人類を恐怖に陥れ、時には歴史を裏から動かしてきた。不遜で傲慢な彼らにとって、人類とは糧であり道具に過ぎない。そんな彼らにも誤算はあった。教会の暗部組織による弾圧と徹底的な殲滅は、血族を滅亡の危機に追いやるほど苛烈なものだった。
生き残った彼らは、人の社会に溶け込みながら永い刻を過ごした。血族同士のつながりを深めながら、時に現れる反逆者を自らの手で粛清しながら。
そして、世界の変化は彼らに大きな転機を与える。異世界の同族との出会い、そして種族として認められた彼ら。しかし争いとは起こるもの。1人の反逆者が活動を活発化させる。それに立ち向かうのは、復讐を胸に秘める少女。夜闇の中、血戦の幕が上がる・・・。
コードダークⅡ ~少女たちの聖戦~
第4話 【紅と銀の悲壮な輪舞曲】
「ひ・・・いやぁあああ?!」
夜、若い女性の悲鳴が響く。月明かりの届かないビルの裏、二つの人影があった。遠目に見れば、若い男女が睦みあっているようにしか見えない。しかしよく見ると、それは異様な光景だった。
「いや・・・いや・・・」
女はただひたすら怖がっているにもかかわらず、まるで抵抗する様子がない。
「きけけけ・・・」
男は病的なまでに色白で、その目は赤く血走っているように見える。そして口元には、白い牙が光っていた。
「くかかか・・・血をよこせ・・・」
その牙が女の首筋に突き立てられようとした、その時。
チュンッ!
一発の弾丸が、男の首筋を掠める。
「グギャ?!」
驚きに顔を歪め、女の背後から飛び退く男。その赤い瞳が周囲を探る。目の前のビルの上に、その襲撃者はいた。
「ギャギ!!」
肺が潰れたような声とともに飛び上がる男。その動きは、人間のものではない。
ボスッ!ボスッ!ボスッ!
襲撃者は立て続けに銃を撃つ。男はそれを空中でかわし、襲撃者の背後に舞い降りる。
「ゲゲ、オンナカ・・・オマエノ血ヲヨコセ!」
だが女はゆっくりと振り向き左手を突き出す。
「残念だけど・・・。お前の命運は尽きているの。おとなしく滅しなさい・・・。」
ドゴォンン!!!
爆音が響く。左手に直接装備された巨大な十字架が火を噴いた。打ち出された銀の杭が、男の胸を貫き、吹き飛ばす。
「グギャアアアア!!」
男はそのまま、蒼い炎に包まれながら息絶える。その身体は瞬く間に灰になり、風に吹かれて崩れていった。襲撃者の女はビルの下を覗くと、そこにいた女性の姿は無くなっていた。
「ま、問題ないか・・・。血を吸われる前に排除できたみたいだし。」
そう言って踵を返す。月明かりに照らされたその姿は、シスター服に身を包んだ少女。左手にはその体に似つかわしくない巨大な十字架。白く輝くそれが、月の光を反射していた。
「街の規模にしては多すぎる・・・。まさか、この街に・・・?」
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少女たちの聖戦・第4話です。
今回は、4話と5話の二部構成で堕としてみようと思います。
ネタ的には吸血鬼モノですね。バトル要素メインで、エロはなし。
5話での堕ちを彩るための、フラグ回ですね。
前作で立てておいたフラグが回収されつつ、
次に繋がるフラグがばら撒いてある、はず。
それではどうぞ。
吸血鬼。古代より人類の歴史の影で生き続けた、気高き夜の血族。時に人類を恐怖に陥れ、時には歴史を裏から動かしてきた。不遜で傲慢な彼らにとって、人類とは糧であり道具に過ぎない。そんな彼らにも誤算はあった。教会の暗部組織による弾圧と徹底的な殲滅は、血族を滅亡の危機に追いやるほど苛烈なものだった。
生き残った彼らは、人の社会に溶け込みながら永い刻を過ごした。血族同士のつながりを深めながら、時に現れる反逆者を自らの手で粛清しながら。
そして、世界の変化は彼らに大きな転機を与える。異世界の同族との出会い、そして種族として認められた彼ら。しかし争いとは起こるもの。1人の反逆者が活動を活発化させる。それに立ち向かうのは、復讐を胸に秘める少女。夜闇の中、血戦の幕が上がる・・・。
コードダークⅡ ~少女たちの聖戦~
第4話 【紅と銀の悲壮な輪舞曲】
「ひ・・・いやぁあああ?!」
夜、若い女性の悲鳴が響く。月明かりの届かないビルの裏、二つの人影があった。遠目に見れば、若い男女が睦みあっているようにしか見えない。しかしよく見ると、それは異様な光景だった。
「いや・・・いや・・・」
女はただひたすら怖がっているにもかかわらず、まるで抵抗する様子がない。
「きけけけ・・・」
男は病的なまでに色白で、その目は赤く血走っているように見える。そして口元には、白い牙が光っていた。
「くかかか・・・血をよこせ・・・」
その牙が女の首筋に突き立てられようとした、その時。
チュンッ!
一発の弾丸が、男の首筋を掠める。
「グギャ?!」
驚きに顔を歪め、女の背後から飛び退く男。その赤い瞳が周囲を探る。目の前のビルの上に、その襲撃者はいた。
「ギャギ!!」
肺が潰れたような声とともに飛び上がる男。その動きは、人間のものではない。
ボスッ!ボスッ!ボスッ!
襲撃者は立て続けに銃を撃つ。男はそれを空中でかわし、襲撃者の背後に舞い降りる。
「ゲゲ、オンナカ・・・オマエノ血ヲヨコセ!」
だが女はゆっくりと振り向き左手を突き出す。
「残念だけど・・・。お前の命運は尽きているの。おとなしく滅しなさい・・・。」
ドゴォンン!!!
爆音が響く。左手に直接装備された巨大な十字架が火を噴いた。打ち出された銀の杭が、男の胸を貫き、吹き飛ばす。
「グギャアアアア!!」
男はそのまま、蒼い炎に包まれながら息絶える。その身体は瞬く間に灰になり、風に吹かれて崩れていった。襲撃者の女はビルの下を覗くと、そこにいた女性の姿は無くなっていた。
「ま、問題ないか・・・。血を吸われる前に排除できたみたいだし。」
そう言って踵を返す。月明かりに照らされたその姿は、シスター服に身を包んだ少女。左手にはその体に似つかわしくない巨大な十字架。白く輝くそれが、月の光を反射していた。
「街の規模にしては多すぎる・・・。まさか、この街に・・・?」