広島港宇品外貿ふ頭第5バースで15日、独立行政法人航海訓練所(横浜市)の帆船「海王丸」の実習生による帆を広げる訓練「セイルドリル」が披露された。全ての帆が張られると、別名「海の貴婦人」通りの華麗な姿を現した。
海王丸は全長110.09メートル、2556トンの世界最大級の帆船で、広島寄港は3年ぶり7回目。セイルドリルは実習生ら116人が取り組み、高さ50メートルもある4本のマストに次々登っていく姿に、見物客は「すごい」「高い」など歓声を上げた。36枚の帆全てが張られると、会場からは大きな拍手が起きた。
「帆船フェスタひろしま2011」のため18日まで寄港。16日の午前9~11時、午後1~3時まで船内が一般公開される。日没からは、ライトアップもある。【寺岡俊】
毎日新聞 2011年10月16日 地方版