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台湾で最も有名な日本人アーティスト

日刊ゲンダイ 10月16日(日)10時0分配信

<小林香織(アルトサックス奏者)>

「美人サックス奏者」として台湾で大ブレーク中だという。
「日本のオリコンのようなチャートで、AKB48(14位)に迫る総合15位、ジャズ部門だけ見ると、なんと1位、2位、3位を小林のアルバムが独占しています。8月末に行ったイベントでは予定外のファンが押しかけ、会場に入れない観客があふれたとか。なんだか、日本での韓流騒動を見る思いです」(芸能記者)
 もともと、日本国内よりアジアでの知名度が高かった。今年4月には「ユーチューブ」に投稿された動画が400万回再生を超え、台湾とタイにファンクラブがつくられた。ようやく日本のテレビも注目し、日本テレビの「スッキリ!!」やNHKの「さらさらサラダ」などに取り上げられた。今はもう一段上のステージに上がったらしい。
 1981年10月、神奈川生まれ。父は写真家、母はピアノ教師という家庭で育ち、3歳から母にピアノを習った。中学でフルートに転向し、高校2年で“運命の楽器”アルトサックスに出合った。クラシックよりジャズにひかれ、大学は「ジャズ科」のある洗足学園音楽大学に進んだ。この頃からすでに「プロ」になることを強烈に意識していた。あるインタビューでこう語っている。
「プロにならなければ、やる意味ないですし、やるからには超一流を目指そうと思ってました。高い学費も払ってますから、学生時代はどうやったらプロになれるか必死でした」

<アルバム「ジャズ部門」では1〜3位独占!!>

 結局は大学4年の時、同級生とバンドを組み、ライブのビデオをレコード会社に送りつけた。これがきっかけとなって卒業の翌年(05年)、「Solar」でデビューした。その後もコンスタントにアルバムをリリース。ご覧の美貌から「ジャズ界のアイドル」と注目され、07年から1年間は「小堺一機のすうぃんぐ人生」(BS朝日)の司会を務め、08年には「みゅーじん」(テレビ東京)にも取り上げられた。
 そんな小林が特にアジアで支持されているのはなぜか。
「キーワードは“インスト”と“ビジュアル”でしょう。インストとは楽器のための曲、つまり歌や歌詞がないこと。言葉がない分、日本人には伝わりにくいが、そこが海外の人にはハンディにはなってない。次のビジュアルとはそのまま見た目。選択の基準が歌以外の要素となれば、一番ストレートなのは演奏の素晴らしさはもちろん、やっぱり見た目です」(音楽関係者)
 しかし、本人は「これで満足」とは思っていないだろう。
 別のインタビューでは「スターになりたい」「サックスプレーヤー=ライブハウスという枠を超えたい」と言っている。
 台湾での人気を日本に引き戻すにはどうしたらいいか。
「これまで受けたインタビューを見ると、真面目すぎる気がしますね。聞き手の問題かも知れませんが、音楽性とか奏法ばかりが強調されている。今年30歳を迎えるとはいえ、もっと“アイドル路線”を前面に押し出した方がトクでしょう」(前出の記者)
 腹をくくれば、「美人奏者」の先輩、川井郁子や村治佳織らと同一線上に並ぶはず。

(日刊ゲンダイ2011年10月13日掲載)

最終更新:10月16日(日)10時0分

日刊ゲンダイ

 

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