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【経済】

「土日操業、もう二度と…」 トヨタ労組大会で振り返る

2011年10月16日 00時28分

 節電協力のため自動車業界が7〜9月に取り組んだ「土日操業」。トヨタ自動車労働組合(組合員6万3千人)が15日に愛知県豊田市で開いた定期大会では、労組幹部や職場の代表者らが、当時の苦労を振り返る場面が相次いだ。

 「こんなことせんでもいいように、今後は政府や電力会社が対応するのが筋だ」。トヨタ系労組でつくる全トヨタ労働組合連合会の東正元会長は、あらためて組合員の声を代弁するように言い切った。

 土日操業の3カ月間は仕事への影響だけでなく、家族との時間が削られ、地域行事に参加できないなどの事態が続出。トヨタ労組の鶴岡光行執行委員長も冒頭あいさつで「ご苦労をかけた」と組合員への感謝を口にした。

 自動車業界の労使は、休日シフトを「震災直後の緊急避難的な措置」との認識で一致している。それでもこの日の質疑では「『また(土日操業が)あるのではないか』といった声が多く出ている」と、組合員が職場の本音を伝える場面も。

 執行部側は「決して容易に協力ができたものではない、ということは訴えていく」と、政府などへの働き掛けを強める方針を説明。同じ形での今冬や来夏の節電協力は“拒否”を明言こそしないものの、組合員の懸念一掃に努めていた。

(中日新聞)

 

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