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2010年11月 7日 (日)

路面電車の下にもぐる

「宮城県」は「秋保温泉」の静かな町並みを
雨の早朝に一人ぶらぶらお散歩していると
先日の『ひろぐ』記事で紹介した
「らいらいきょう」(ワープロ変換不可!)入り口付近に
なんともその場に不釣り合いな物を見つけた!
それは明らかに「路面電車」だった!
それは公道から一段高い場所に上げられ
トタンの屋根で雨宿りをしていた!

Train

私は電車がたいそう好きだ!
子供の頃はちっとも好きではなかったのだが
『止まれない12人』という作品を書く際に
敢えて自らを「鉄道マニア」として養成すべく
体質改善を成した!
その作品の執筆当時ほど熱は上がらないが
今でも珍しい電車やかっこいい車輌に出会うと
おおいにひろいでしまう!
一日にわずか数本のバスしか通らない
そんな温泉街でこんな物に出会えると
ひろぎは高揚する!

私が子供だった頃にはまだ
「仙台」市内を「路面電車」が走っていた!
それだけで他の東北にはない都会さを感じさせたものだ!
てっきり「仙台」を走っていた「路面電車」だと思い
近づいてみると
行き先は「仙台」駅ではなかった!
それどころか東北ですらなかった!
それはなんと!
「喜劇王・川下大洋」を生んだ
「長崎」を走っていた車輌だった!

Sany0135

なにごとかと解説文を読めば
なんでも
そもそも「仙台」市内を走っていたものに違いはないのだが
廃線と同時に「長崎」に送られ
「長崎」市内を走り続けた物らしい!
やがてそんな車輌も老朽化し
廃車処分となったわけだが
その際に
「彼を生まれ故郷に帰してあげよう!」
というアイディアが生まれたのだそうだ!
誰か引き取り手はないものかと探していると
「秋保温泉」に住む鉄道好きな方が
あろうことか
「うちの庭に!」
と申し出たと言う!

かくして「秋保温泉」にぽつんと置かれた
この「路面電車」!
自宅の庭に「路面電車」が置かれているとは
なんともうらやましい話である!
早朝の散歩だったので
この周辺に人の気配はなく
この車輌の引き取り手が経営している
「鉄道レストラン」も閉店中だった!
もしも開店していたら乗せてもらえたのだろうか?

「乗ってみたかったなぁ!
 操縦席に座ってみたかったなぁ!」

と嘆きながら
私は「秋保温泉」を去り
やがて「大阪」の自宅に戻った!

そのわずかに数日後の事である!
関西ローカル番組
『メイド・イン・カンサイ』
のロケがあり
どういう内容かも知らずに
私は集合場所である「NGK」へと向かった!

「関西応援ソングを作ろう!」

という企画だった!
歌を作るのは楽しい!
前回のロケでも
浪花野菜の一つである
「門真(かどま)れんこん」
を広めるべく歌を作った!
泥につかってれんこんを掘り出したりしながら
実に楽しいロケをひろいだ!

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さて!
今回はどんな方法で歌を作るのだろう?
構成台本を読んだ私は手が震えた!
なんと!
ロケ地は
「天王寺」から「浜寺公園駅前」までを
のんびりと走る現役「路面電車」
「阪堺線」を一台借り切り
その車内で行うと言う!

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本当に貸し切りだった!
聞けば片道5万円ほどで借りられ
それは個人でもチャーターできるのだそうだ!
駅ごとに次々と乗り込んで来ては
謎めいた「関西応援ソング」を披露するミュージシャン達!
その歌はもちろん楽しいのだが
私の興味は97%までが電車である!

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電車は車庫に入った!
何のステップもない場所で停められ
ドアが開き
スタッフが行った!

「はい休憩でーす!」

いいのか?
ここで休憩していいのか?
降りていいのか?
「ケンドー・コバヤシ」君は
煙草を吸いに真っ先に喫煙所へと向かった!
愛煙家である私もそうしたかったが
今いる場所は「路面電車」倉庫だ!
いくつもの「路面電車」が並ぶ
夢のような場所だ!
私は一瞬にしてスタッフ達から離れ
倉庫の奥へと駆けだしていた!

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様子がおかしい私に
親切な作業員が話しかけてくれた!

「先週の”門真れんこん”の回を見ましたよ!
 おもろかったですわ!」

私は既に”門真れんこん”が何なのかさえ忘れていた!

「あのうあのう!
 あのですね!
 下!
 入っちゃってもいいですか?」

作業員は笑顔でうなづいた!
下だ!
もしも電車の上に乗った人がいたら
それはすごいが
下に入った人もたいがいすごい!
私は自分が何をしているのかもわからなくなるほど興奮し
「阪堺電車」の下にもぐった!
電車の底を見上げた!
うーわー!
うーわー!
カメラが廻っていないので
私は知識人なふりをやめて
ただひたすら子供のように叫んだ!

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なんだろうなんだろう?
普通は絶対に撮れない写真とはなんだろう?
そうだ!
これだ!
私は開かれたドアに腰を下ろしてみた!
今までにない感覚だった!
普段こんな事をしたら絶対に怒られる!
しかしそれが許されている!
なんと素敵な時間なのだろう!

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「奥にあるあの車輌はですね!
 製造が昭和3年なんですわ!」

なんと!
「阪堺線」では82年前の車輌を
今でも現役で使用している!
製造したのは現在でいう三菱重工らしいが
当然部品の製造は終了している!
そのため何か故障があれば
「阪堺線」スタッフが部品を作って修理しているのだそうだ!
この昭和3年モデルは
冷暖房を積むスペースが設けられていないため
春や秋
つまりは今の季節などにだけ走らせていると言う!

他にも珍しい「路面電車」の「貨物車輌」を発見!
自動車で言う車検が切れているため
営業運転はできないのだが
毎年6月に行われる
「電車まつり」では
ステージとして使用されるそうだ!
私が倉庫で騒ぐ姿は
まったくカメラに納められていないが
その「貨物車輌」に勝手によじ登っている間は
確かカメラが廻っていた気がする!
ひょっとしたら番組で
私のひろぎっぷりが流れるのかもしれない!

いつまで経っても楽しい「大阪」!
またプライベートで
行き先もなく「阪堺線」に乗ってみようと思う!

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はてさて!
私のスケジュールに組まれている
「長野での講演会」
とはなんぞや?
との質問が何通か届いた!
実は私もよくわかっていないのだが
「第15回まつもと演劇祭」
の中のプログラムだそうである!
興味のある方は松本市でお会いしましょう!