２、３号機取水口 前日上回る

10月15日 20時31分

東京電力福島第一原子力発電所周辺の海水に含まれる放射性物質の調査で、１４日、２号機と３号機の取水口付近の濃度はともに前の日を上回りましたが、全体としては横ばいの傾向が続いています。

福島第一原発周辺では、４月と５月に高い濃度で放射性物質が検出された２号機と３号機の取水口付近などで東京電力が海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。このうち１４日、２号機の取水口付近では、海水１ｃｃ当たり、▽セシウム１３４が国の基準の６．５倍の０．３９ベクレル、▽セシウム１３７が５．２倍の０．４７ベクレル、３号機の取水口付近では、▽セシウム１３４が基準の２３倍の１．４ベクレル、▽セシウム１３７が１８倍の１．６ベクレルでした。２号機と３号機の取水口付近とも放射性物質の濃度は前の日を上回りましたが、全体としては横ばいの傾向が続いています。また、沿岸と沖合の７か所で行われた海水の調査では、放射性物質は検出されませんでした。