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【東京】

放射性物質搬出 区長「安全確認された」

高線量の放射性物質が入ったドラム缶を積んで民家から出発する車=世田谷区弦巻で

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 世田谷区弦巻の住宅街の民家から、ラジウム226とみられる放射性物質が見つかった問題は十四日、文部科学省が物質を搬出したことで区は安全を宣言し、ひとまず収束した。

 区は文科省の作業終了後、高い放射線量が確認された民家脇の区道を測定した。一時、最高毎時三・三五マイクロシーベルト(一マイクロはミリの千分の一)を検出した場所が、最高でも〇・一一八マイクロシーベルトとなり、保坂展人区長は「専門家の処置により安全が確認されたことをお知らせします」とコメント。歩行者が近寄らないように設置していたコーン標識を撤去した。週明けの十七日からは近隣小学校の通学路の迂(う)回も取りやめる。

 一方、世田谷こども守る会の菊地ひろこ共同代表は、今回は福島第一原発事故の影響が否定されたものの、横浜市でストロンチウムが検出されるなどの状況を踏まえ「原発事故の影響は都内でも心配。今後も行政にはしっかりと調査をお願いしたいが、お任せだけでなく私たちも測定を続けたい」と話した。 (原昌志)

 

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