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事件
市民に自主性 ホットスポットを相次ぎ発見 広がる不安、混乱招く恐れ
世田谷区弦巻の住宅街で高い放射線量が測定され、付近の歩道の立ち入りを規制する囲いが設置されていた。線量計を自分で購入し神奈川県から訪れ放射線量をはかる女性=10月13日午後、東京都世田谷区弦巻(矢島康弘撮影)
東京都世田谷区の民家で放射性物質のラジウムが見つかるなど住民による独自の測定で局所的に高い放射線量が計測される「ホットスポット」の発見が首都圏で相次いでいる。東日本大震災後の福島第1原発事故以降、政府をはじめ行政への不信が積み重なり、住民に自主性が生まれたとの指摘がある一方、専門家ではない住民が測定することで思わぬ混乱を招くこともある。
「放射線量の高い場所がある」
世田谷のラジウム騒動は区民のこんな情報提供が発端だった。横浜市が今月12日、市内のマンション屋上でストロンチウムが検出されたと明らかにしたのも、住民が民間機関で検査してもらったためだった。8月に川崎市の公園で泥から見つかったセシウムは、独自に放射線量を測定していた市民グループが発見した。
千葉県船橋市の公園で12日、毎時5・82マイクロシーベルトの高い放射線量を測定し、市へ届け出た市民グループ代表、朝倉幹晴市議(48)=市民社会ネット=は「公園のような広場の片隅は隠れた『マイクロ・ホットスポット』が存在して危険だが、行政は測定しない。自分たちで調べることで、どんな場所に注意すればいいかの目安になる」と話す。
朝倉さんは駿台予備学校で生物を教える傍ら市議を務め、原発事故以降、仲間数人や1人で国産の放射線測定器を手に船橋市内200カ所を調査したという。
■子供のために…
東京都の主婦(42)は事故直後から5、6人の市民グループへ参加し、子供の遊び場となりそうな公園や団地の広場で測定を繰り返してきた。主婦は「測定に追われ家族の時間を犠牲にすることもあるが、子供のため仕方ない。2カ月前には自宅近くの団地で0・7マイクロシーベルトを計測し、行政になるべく早い除染を依頼したが、してもらえない。温度差を感じる」と訴える。
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