銅を使った太陽光パネル開発
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銅を使った太陽光パネル開発

10月16日 8時32分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

価格が高騰する銀に代わって銅を太陽光パネルに使う技術を茨城県つくば市の産業技術総合研究所などがこのほど開発し、太陽光パネルの製造コストの引き下げにつながるものと期待されています。

太陽光パネルは住宅や企業で広がっていますが、パネルの電極に使われる銀の価格はこの1年間でおよそ2倍に高騰し、銀に代わる新たな素材の開発が求められています。茨城県つくば市にある産業技術総合研究所は、東京の金属加工会社と共同で、価格が銀のおよそ100分の1の銅を使った電極の研究に取り組んできました。その結果、電気が流れにくくなる銅の酸化を防ぐため、スズなどを含む特殊な合金で銅をコーティングする技術をこのほど開発し、この技術を用いた銅の電極は銀の電極とほぼ同じ性能を示したということです。産業技術総合研究所によりますと、この技術が実用化されれば太陽光パネルの製造コストの引き下げにつながるということです。共同開発した金属加工会社は、太陽光パネルのメーカーと協力して来年にも商品化したいとしています。