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【プロ野球】

ヤクルト、CS進出決定 ベテランの活躍で連敗、竜V止めた

2011年10月16日 紙面から

横浜に勝利し青木(1)をハイタッチで迎える(左から)小川監督、久古、畠山、石川=横浜スタジアムで

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◆ヤクルト3−1横浜

 苦しいときに頼りになるのは、やはりベテラン。今季ワーストタイの5連敗で“終戦間際”に追い込まれたヤクルトは、宮本が1回2死二、三塁で右前打を放ち、先制に成功。投げてはエース石川が7イニング1失点で試合をつくり今季10勝目。自力Vの可能性は消えても、意地とプライドで、ナイターの中日戦が始まる前に負けて優勝献上という最悪のシナリオだけは回避した。連敗もようやくストップし、阪神が広島に敗れたことでCS進出も決定。小川監督は「とりあえず中日の試合前に勝てて良かった。勝ったことで少しは変わるんじゃないか」と久々に笑顔を見せた。

 宮本が5番に入るのは、高田監督時代の昨年4月20日以来1年半ぶり。若い主軸の不振で打線がつながらず、組み替えたのが奏功した。「それ(勝負強さ)を期待されての5番だと思うし、5番は初回からチャンスが回ってくる可能性が高い。集中していった」(宮本)。先の中日戦では両太ももを痛めたのを隠しながら、8回には二塁打で出塁、3点目のホームも踏んだ。このところ、先に点を取られ後手に回っての敗戦が続いていたが、8試合ぶりの先取点で打線にもようやく火がつき、12試合ぶりの2桁安打も記録した。

 石川は9月10日以来の白星。この間、5試合も足踏みしたが、プロ10年間で4年連続9度目の2桁勝利は“小さな鉄人”の面目躍如。先制点をもらった1回裏、先頭から四球、安打でいきなり一、二塁のピンチに立たされると、すかさず宮本がマウンドに駆け寄った。「宮本さんから活を入れられて目が覚めた」と、2回以降は粘りの投球を見せた。

 元&現選手会長同士で投打の要。2人そろってこの9月末に肺炎にかかり、石川はローテを一度外れ、宮本は4試合欠場した。チームの失速要因となったが「ずうずうしいかもしれないけど、優勝は決まってない。0・001%くらいは…。最後まで集中してやるだけ」と宮本。どんなに小さな可能性でも、最後まで諦める気は毛頭ない。 (竹村和佳子)

 

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