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2011/10/10

水樹奈々という「現象」

水樹奈々という歌手(と一応しておこう)をご存知だろうか?

すでに公式デビューして10年以上、年齢31歳、一昨年の紅白にも出場し、「深愛」という曲を熱唱、昨年の紅白にも連続出場するばかりか、前宣伝の番組に4回もアシスタントを務めているので結構多くの人間の知られるようになったかとは思うが。

Youtubeでは、ライブ映像は著作権上ことごとく消去されているので、公式プロモーションビデオへのリンクだけ、上述の「深愛」へのリンクを貼っておく。

●深愛(YouTube)

転調が多い高度で斬新な、J-POPとしてみても最先端の曲作りで、演歌のこぶしを聴かせて圧倒的な表現力で歌い切るこの曲に、何の予備知識もなく、紅白で接した時には、その新鮮さに驚くしかなかった。

しかし、彼女は「声優」であり「アニソン歌手」なのである。

私はいわゆる「ぜロ年世代(2000年以降)」のTVアニメを全く観てこなかった(まどか☆マギカでの復活まで)。彼女が声優として出演するアニメを試しに見てみたのもついこの前のことである(CLAMP原案の「BLOOD-C」の第一話のウェブ配信です)。

そのため長年のファンからすれば「にわかファン」に過ぎない。

(すでにずっとのファンの方、そういう人間が書くことだというつもりで読んでください)

******

とりあえす色々調べた結果を紹介文として書かせていただきます:

愛媛県新居浜市出身。両親が経営する歌謡教室で、みっちり演歌の手ほどきを受け、瀬戸内地域屈指の「のど自慢荒らし」となり審査員の目にとまり、「声優に興味がないかと」と誘われる。

上京して堀越高校に進学。代々木アニメーション学院声優科にも並行して通って学業と両立させ、卒業時に全コースから学業優秀・品行方正の卒業生1人に贈られる堀越賞を受賞。最初の所属事務所ではなかなか歌手としては芽が出なかったばかりか事務所は倒産、キング/スターチャイルドレーベル(アニソンの老舗である)に移籍してから大ブレイクする。声優としてはすでに13年のキャリアを持つ。

しかし、彼女の場合には通常の「声優が歌も歌う」場合とはまるで次元が違っている。あまりにも歌唱レヴェルが高く、先述の、演歌とJ-POPの融合した独創的な歌の世界は「奈々ワールド」としかいいようがなく、ドームクラスの大会場でのコンサートツアーを満杯にする熱烈なファン層を生み出している。

彼女の声の実力を信頼した”Elements Garden”という音楽集団とのコラボによって、一体何をどこまでやれるのかにひたすらチャレンジし続けている。

****

私はこの1年ぐらい、BSの幾つかの番組を通して感じていただけだが、奈々に限らず、この10年ほどのアニソンの世界というのは、通常のJ-POPよりも更に先鋭に、やりたい放題の曲作りがなされているようだ。

以前のように、歌手の売り出しのための階段として、まずはアニメとコラボレートするに過ぎない時代とは異なる。

もはやアニソンは時代の先端を行く堂々たる「音楽ジャンル」なのである。アニメを好きになったコアなファン層を安定した購買層としてあてにしていればいいので、プロデュースも既成の型に固められてはいないともいえる。

そういう中で、大衆への幅広い認知の領域に一歩飛び出したのが、水樹奈々ということなるようだ。

*****

彼女は何よりライブでの熱唱が凄く、小さな体で驚くべき歌唱水準を維持しているらしいとは噂に聞いていたので、私が彼女に投資する第一弾は、いきなり最新のライブのBDとなった。BDソフトはまだ「まどマギ」以外には持っていない(^^;)

この"NANA MIZUKI  LLIVE GRACE ORCHESTRA"と題するステージは、東京ニュー・シティ管弦楽団との横浜アリーナでの共演、しかも20曲、3時間近くに及ぶライブ。これだけの曲数を網羅したライブは他にないようである。

横浜アリーナなら、関東在住時代に、ayuのライブで何回か体験したことがあるが、すり鉢状に近い構造は、大会場ながら、ステージとの距離感・親密度が、代々木体育館などと比べてもずっと秀でている。そこに100名近いオーケストラのステージ。休憩をうまく挟みながらも、あまり過剰な演出はせず、歌をガンガン歌いまくる。それで確かにこの歌唱水準の終盤までの維持は只者ではなさ過ぎる。

そして何より聴衆が熱い。ステージとの一体感が凄い。はっきりいってayu以上である。

ボーナストラックとして、尊敬する美空ひばりの曲を数曲歌ったステージも収録されている。このひばりカバーの水準も非常に高く、彼女が今後何十年も歌手として歌いつづけられ、広い層に受け入れられる普遍的な歌手へと更に成長していくと感じさせられた。

*****

おしまいに、「深愛」とならぶ彼女の最大のヒット曲、”Eternal Blaze"も紹介しておこう。

ただし、これはいわゆる【MAD】である。わかりやすく言えば、アニメの名シーンをうまく編集した動画と歌のコラボであるが、水樹奈々出演作ではないアニメとコラボしたものとする。

要するに、またもや「まどか☆マギカ」ですが(^^;)、実は”Eternai Blaze"という曲を私が知るそもそものきっかけがこの動画である。

更に調べたら、この曲は、「まどか☆マギカ」の新房昭之監督が数年前に製作した「リリカルなのは」という、これまた魔法少女アニメで、彼女も主題歌兼声優とした出演していた・・・という意味では遠い連関があることになるので・・・。

 

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コメント

奈々さんに興味を持ってくれたのなら自叙伝の深愛を読むことをお勧めします。
GRACEでのショートムービーや彼女のMCの意味がより理解できると思います。

情報有り難うございます。

実は彼女の上述のプロフィールをまとめる上でも、
自伝「深愛」への他の方のAmazonレビューを参考にさせていただいています。

読んでみたいですね~

カウンセラーなのに
自伝「深愛」を読んでて
水樹さんのおかしさに気づかないんですか?

あの人被害妄想激しすぎでしょう

現状では「Amaonレビューを」参考にしただけだと書いたつもりですが・・・・

あの方演技力はまるでなし
馬鹿みたいにテレビ露出して金稼いでる3文アイドル声優じゃないですか
何がそんなにいいんですか?

滅多にエントリーにコメントが来ないこのブログに
奈々だけはコメントが付く「現象」が生じるってこ
とは、今でも彼女が別格視され、大量のファンが
居ることの裏返しで、「アンチ」もそれだけ居ると
いうことなんだろうな・・・・

まさに一時期までのayuみたいなものなんだろう
ね。

アニメおたくっていうのは、声優が、社会的に開か
れた形で認知される存在になることへの抵抗感
がある人たちも少なからず居ると思う(閉じた世界
の、「俺っちだけの存在」でいて欲しいというかね。
要するにリア充化への嫉妬じゃないかということ
にもなるが)。

聴くところによれば、初音ミクが紅白に出たら凄い
という話題が出る(実現するかどうかは別にして)
ような時代なのだが。

まずは「歌声」が耳に入るタイプで、お陰で、割り
食って詞が耳に届きにくいタイプかなとは思う。
これがayuだとまずは歌詞が耳に届く。

ステージでのMCとか、ステージの盛り上げ方はど
うみても一級品。「芸人」として、とことんプロだと
思う。

そりゃ、テレビ番組でもいろんな役割を器用にこ
なせるだろう。

ayuがひとつの「社会現象」であったのと同じよう
に、ひとつの「現象」だと思うわけ。

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