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1年間で1億5000万円受注 福島県立医大の発注工事汚職

入札に関する資料などを押収する捜査員=15日午前5時ごろ、福島市の福島県立医大

 福島県立医大(福島市)の発注工事をめぐる汚職事件で、贈賄側の宍戸工務店(同)が収賄容疑で逮捕された県営繕課副主任建築技師中島徳行容疑者(35)=福島市野田町6丁目=に賄賂を提供したとされる2009年2月から中島容疑者が医大勤務を終えた10年3月にかけて5件、計1億5178万円の医大の工事を受注していたことが15日、分かった。県警捜査2課は賄賂攻勢が受注につながった可能性があるとみている。

 医大の公表資料によると、宍戸工務店は09年2月、付属病院改修工事を条件付き一般競争入札で4201万円で落札した。その後、10年3月にかけて4914万円と3150万円の2件の昇降機前改修工事、497万円の病棟廊下改修工事、2415万円のヘリポート工事の計4件を落札した。09年2月以降の5件の工事の落札率は84.3〜95.1%だった。
 中島容疑者は06年4月〜10年3月に医大総務課副主任建築技師として勤務した。関係者の話では、工事の内容や発注時期、工事費の目安を知り得る立場だった。
 県警は15日未明、医大と、中島容疑者が10年4月から所属している県営繕課を家宅捜索し、関係書類を押収した。
 中島容疑者の逮捕容疑は医大の工事発注で便宜を図った見返りとして宍戸工務店社長宍戸章治容疑者(68)らから現金100万円を受け取った疑い。


2011年10月16日日曜日


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