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跳ねるサンマ 浜の復興に弾み いわき・1ヵ月遅れの初水揚げ

例年より1カ月遅れで初水揚げされたサンマ

 福島県いわき市の小名浜港で15日、例年より約1カ月遅れでサンマが初水揚げされた。福島第1原発事故による沿岸漁業の自粛や風評被害で、同港への水揚げは震災後、8月のカツオに続いてようやく2回目。小名浜魚市場が福島高専(いわき市)に依頼し、検査した結果、サンマから放射性物質は検出されなかった。
 第56北雄丸(北海道・紋別港所属、168トン)が、13日夕に北海道沖で捕った78トンを積んで寄港した。体長25センチほどの中型が中心で、入札では、この時期としてはやや高い1キロ当たり90〜116円の値が付き、関係者を安心させた。
 久しぶりに活気が戻った港では、漁業関係者が「安全な魚しか流通しないよう、検査体制を整えている。これからサンマが南下する時期なので、水揚げが回復してほしい」と期待していた。
 北雄丸は、17人中14人がいわき市の乗組員。柴洋己船長(66)は福島県浪江町の自宅を津波で流された。「地元への水揚げはうれしい。福島の復興に役立てば」と顔をほころばせた。


2011年10月16日日曜日


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