□投稿者/ Townmemory -(2009/05/23(Sat) 22:17:31)
![](/contents/069/836/156.mime4) | みなさん、こんにちは。
この書き込みは、ルールと駒の動きについて考えるシリーズです。 今回は、ep2の感想戦です。
駒の動き方は以下の書き込みをご参照ください。
●これまでの目次
駒の動きその1・南条(大爆発説) no25405 駒の動きその2・戦人、真里亞、嘉音 no25409 ルールXYZを指さそう no25443 駒の動きその3・銃(とわたしはだあれ) no25457 駒の動きその4・盤面(T) no25502
●ep2、ベアトリーチェの棋譜
難易度は極上。 (ベルン曰く「ワンサイドゲーム」) (ラムダ曰く「やりすぎ、スキだらけ」)
*
第1の晩。「鍵の選びし6人」で取ったのは、蔵臼、夏妃、絵羽、秀吉、留弗夫、霧江。 (「銃」候補を6人削除。これで「銃」に成れる駒は「楼座」だけに)
この時点の生存者は、 楼座、真里亞、戦人、譲治、朱志香/紗音、嘉音、源次、南條、熊沢、郷田。
第2の晩。「寄り添う2人」で取ったのは、朱志香と嘉音。 (「2人」に対応するのは「楼座&真里亞」か「譲治&紗音」か「朱志香&嘉音」か「紗音&嘉音」。「譲治&紗音」は反乱イベント発生のため不可。真里亞温存か)
楼座が、「楼座(銃)」に成る。
金蔵の死亡は発覚しない。
「楼座(銃)」、使用人チームに退出を命じる。
この時点での生存者は、 客間:楼座(銃)、真里亞、戦人、譲治。 厨房:紗音、源次、南條、熊沢、郷田。 (ベアトはあと5駒を取り、そのうちの1人は南條でなければならない)
南條と熊沢の駒を取る。あと3駒。 (死体は行方不明に)
譲治が使用人チームへ移動する。 客間:楼座(銃)、真里亞、戦人。 厨房:譲治、紗音、源次、郷田。
譲治、紗音、郷田が、「鏡」入手のために夏妃の部屋へ。 ベアトはこの3駒を取る。13人で儀式成立。
南條と熊沢の死体が発見される。杭の位置は膝と足。
楼座(銃)、真里亞、戦人、源次、(金蔵)が生存し、第10の晩にてゲームエンド。
●ep2、感想戦
棋譜をならべてみたら、かなりのことがわかりました。
今回のゲームのポイントは、「客間チーム」と「厨房チーム」に分かれてからにあります。
チーム分けが行われた段階で、ベアトが取らねばならない駒は5駒。 そして厨房チームの人数は5人。 つまり、この5人を取ってしまえばチェックメイトなのです。
なのに、それをしない。2駒取っただけにとどめている。 ラムダデルタはこう言ってます。「ベアトはあと数手でチェックメイトできる局面を作りつつ、わざと詰めない。勝ちが見えると遊びだすクセがある」 この打ち方は確実に、ベアトリーチェの「遊び」です。
言い換えると、 「犯人は5人を一気に殺そうとしたが、何か事情があって、2人しか殺せなかった」 のです。 その事情とは何か。それがたぶん、南條・熊沢殺しのトリックの核です。
そして次の局面。 取るべき駒は残り3個。 厨房チームは、譲治、紗音、源次、郷田の4駒。
この局面における、ラムダデルタ的「最善手」は、4駒ぜんぶを取ってしまうことです。 一室に4人いて、うち3人だけ殺すのは難しいです。残った1人には顔バレしてしまうでしょうし。 けれど、ベアトリーチェはなぜかそれをしない。 取るべき駒は残り3駒だから、4人を1対3に分けて、3のほうだけを取る。
これも遊びの一種なのか。 べつに、杭のささった死体が5つと、杭のささってない死体が1つ転がっていてもかまわないんじゃないか。 じっさい、ep1では、14人めを殺してるわけだし。 どうしてもいやなら、よぶんな死体を1個、どっかに隠しちゃえばいい……。
え? あっ。
わかった。
それで、南條・熊沢の死体を隠したんですね。
つまり犯人は、厨房チームの4人を、1対3に分離できるかどうか、自信がなかった。 もし、1対3分離に成功した場合。 3人のほうだけを殺し、頭、胸、腹に杭を打つ。 そして、南條と熊沢の死体に膝と足の杭を打って、生存者に発見させる。
分離に成功しなかった場合。 4人をまとめて殺し、頭、胸、腹、膝に杭を打つ。 そして南條の足に杭を打って生存者に発見させ、熊沢の死体をどこかに隠蔽する。
犯人/ベアトリーチェは、そんなことまでしてでも、碑文の13人殺しをきっちり成立させたいのだ。
あー。そういえば、ラムダデルタがなんかそれっぽいことを言っていましたよ。 「ベアトリーチェはときどき手段と目的を間違える。その結果、自分で弱点をさらしてしまう」
コレですよ。 六軒島の人間を全滅させることが目的(推定)で、碑文になぞらえるのはその手段なのに、いつのまにか、碑文どおりにすることが目的であるかのように行動してしまう。 可能なかぎり、6−2−5で13人ぴったり駒を取ろうとする。
これは、ベアトリーチェ特有の「打ちグセ」とみていいでしょう。
このクセを覚えておけば、特定の条件下で、ベアトリーチェがどんな駒の取り方をするか、読めるかもしれません。
さて、この「打ちグセ」が判明したことは、我々にとって、大きなアドバンテージです。 でも、ちょっとひっかかる。 ラムダは「弱点」と言っていました。 この程度のことが、「弱点」というほどのものかな?
というか、あの、「鏡」が気になってしょうがないんです。
鏡さえあれば……というのは、幻想シーンかもしれません。 でも、幻想に見せかけておいて実は本当、のような気がして、しょうがないんです。 たとえばこう考えてみましょう。 「ベアトリーチェは、どうしても13人ぴったりの見立て殺人を成立させたかった。そこで、自分の弱点をわざとさらし、餌としておびきだすことで、1対3の分離を成功させた」
どうなのか、わかりません。 何しろデータが少ない。4回中、1回しか出現していないレアイベントですから。 こんなイベントが実在するのかもさだかでない。ましてや出現条件なんてしぼりこめやしない。
けど、しぼりこめないからといって放置していたら、絶対に解けません。 想像でも妄想でもいいから、とにかく何か仮定してみる。 仮定したら、それを「正しい」と思い込む。 思い込んだ状態で、他の事件とか、他の局面について考える。 もし、矛盾につきあたったら、仮定したものをちょっと修正してみる。 そうして、矛盾がない状態を作れたら、ほんとに採用する。
これ、いちばんめんどくさいけど、いちばん確実な、パズルの解き方です。 「チェス盤をひっくりかえす」みたいな、一言で言えるナイスな表現があるとかっこいいんだけどなあ。 「境界条件ずらし」? 「数独思考」?
で、とりあえず今は、特殊イベント「鏡」があると仮定して、その発生条件を、こんなふうに想像してみました。
・?「紗音」と「譲治」が両方生存した状態で第5の晩が終了すると、特殊イベント「鏡」が起動する?
●今回見つかったベアトリーチェの打ちグセ ・ベアトリーチェは、必要もないのに、碑文どおり13人ピッタリを殺してみせようとする。
●今回見つかった真相(らしきもの) ・ep2で犯人が南條と熊沢の死体を隠したのは、碑文どおり13人ぴったり殺したように見せかけるため。
●今回見つかった鍵穴 ・ep2の厨房。5人の使用人のうち、犯人が南條と熊沢だけを殺した(他は殺さなかった)理由とは?
●今回推定した(?)駒の動き ・?「紗音」と「譲治」が両方生存した状態で第5の晩が終了すると、特殊イベント「鏡」が起動する?
●参考・これまでの目次 「朱志香=ベアトリーチェ」説・総論 no25121 朱志香説総論その2・家具の正体と黄金郷の正体 no25209 サソリのお守りが効いた理由 no25147 ep4は親チームのドッキリではないか? no25151 魔女が鏡に弱い理由 no25222 留弗夫「俺は殺される」と「07151129」 no25229 天草=ゴルゴダ=ゴルゴ13 no25280 プレイヤーの勝利条件は大魔女「作者」を否定することだ no25344 「作者」に屈服しない方法 no25465
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