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No26484 の記事


■26484 / )  竜騎士トラップ解析2・「槍」が心理を誘導する
□投稿者/ Townmemory -(2009/06/07(Sun) 22:05:27)
http://blog.goo.ne.jp/grandmasterkey/
     前回の続きです。前回→ no26388

     ep3のTIPSに、「凶器は、銃か槍状のものと推定。」と書いてあるのを見て、正直、なんだそれはと思ったのです。
     第一の晩の「鍵が選びし6人」と、南條の死因に、この記述がなされています。

     銃はいいと思います。でも槍状のもの?
     犯人は槍を持った人物? 槍を手にした未知の犯人Xが屋敷をうろついている? 正直ありえないと思ったのです。どこに隠しているんだ、槍。
     無理に考えて、特殊警棒のような伸縮自在な棒の先に、魔女の杭を装着できるアタッチメントがついている……そういうパターンもなくはないですが、そういうもので、誰にも気付かれずに、7人を、静かに、正確に殺す……。それってどんな達人? ということになると思うのです。
     いや、しっかりとした普通の槍でも、かなり難しいでしょう。それができたら戦国バサラか戦国無双です。まあもちろん、登場人物の中に、「実は銃剣の扱いに長けたプロの元傭兵」がいてもいいけれど……。

     よって、素直な考え方をするかぎり、「槍はありえん、凶器は銃」となると思うのです。
     人間犯行説を考えている人の中で、「凶器は槍」で推理を進めている人って、どのくらいいるのかしら。
     わりとみなさん、「銃か槍だったら、銃でしょ」と、ナチュラルに考えたんじゃないかと思います。私も、はっきりいって銃の犯行だと思います。「槍状のもの」なんて書いたのは、みえみえの迷彩でしょ、と。


     さて、それをふまえてep4のTIPSです。

     ここから先は、「ep4の最初の6人が、爆弾で殺されたのだとしたら」という前提のオハナシになります。
     もし、そうでなかったら、まーったく成立しない意味のない話です。よろしくどうぞー。

     さてさて。ep4のTIPSに、「強力な銃のようなもので殺害されたと考えるのが妥当だろう。」という死因が、ずらりと並んでいます。


     ところで、「強力な銃のようなもの」って、何なのでしょうね。
    「強力な銃」では、だめなのでしょうか。
     ようなもの、というのは何だろう?
     よくわからない。銃ではいけない理由が特に思いつかないが。
     たぶん、たいした意味はないだろう。
     前にも、「凶器は、銃か槍状のもの」というのがあったし。
     あの槍状のもの、なんて、ぜんぜんたいした意味なかった。
     OK把握した。ようなものとか考えなくていい、銃でFA。


     ↑というふうに考えさせるように仕向けられてないか?

     だとしたら、「銃か槍状のもの」という記述は、わざと「槍状のもの」を否定させるつもりで書かれたんじゃないだろうか。
    「槍はない」が「じゃあ銃だ」にすりかわる。
     じゃあep4も銃だろう、にスライドする。
    「槍状のもの」という記述はそのための布石だった……という考え方が、できるような気がしてきたのです。

     ポイントは、「強力な銃で殺害された」とは決めつけられていないことです。
     凶器は銃です、と書いてあったら、
    「ホントかよ……」
     という疑いが発生します。
     ところが、「凶器は銃か、銃に似ているけどそれとはちょっと違う何かです」と書かれたことにより、「銃」か「銃に似た別のものか」という二択になる。
     たいていのユーザーは、「銃」を選びます。
    「自分で選んだ」という事実が、その人を縛ります。自分で考えて決めたことって、自分でくつがえすのはなかなかむずかしいのです。

     そして、さらなる囲い込み。
    「強力な銃のようなもので殺害されたと考えるのが妥当だろう。」が、書かれているのは、正確には誰と誰なのか。

     鍵の選びし6人。つまり夏妃、絵羽、秀吉、留弗夫、源次、楼座の6人には、全員この記述があります。
     さらに、蔵臼、朱志香、南條、紗音にもこの記述があります。

     で、これは、私から見たフィーリングなんですが、状況からいって、蔵臼、南條、紗音は本当に「銃で殺された」と見るのが、妥当のように思います。
     すると、
     どうみても銃で殺された蔵臼たちに「強力な銃のようなもので殺害された」という記述があるのだから、それ以外の「強力な銃〜」の記述のある人々も、きっと銃で殺されたのだろう、という、かってな「最適化」が行われてしまう。読んだ人の心理の中で。

     こういうふうに、「銃でない犯行」が、二重に隠蔽されてないか? そういう叙述トリックによる、ミスリードトラップじゃないか? という気がしだしたのです。

     わりと、それっぽい、ありえる話でしょう?

     どっかのインタビューで、竜騎士さんが、「人間は99パーセントの確率のものを、勝手に100パーセントだと思いこむ」みたいなことをおっしゃってたように記憶します。(記憶違いかもしれない)
     つまりそういうことなんじゃないか。
     これまでは、ある法則で説明がついていたから、これからも説明できるにちがいないと思う。
     ところが、「これまで法則で説明がついていた」ことが布石で、「重要なとこだけ、法則から外す」のが、作り手側のトラップ。

     たとえば、「シエスタ姉妹兵のシーンは、ウィンチェスター銃を使った犯行」というふうに、意識を誘導しておくのが布石。そこに、「シエスタ姉妹兵のシーンだけど、ウィンチェスターではない犯行」を混ぜておくのがトラップ。


     もし、ep4の最初の6人が、ほんとに銃で殺されていたとしても(つまり爆弾説がまちがいだったとしても)、このタイプのトラップって、実際使われているような気がするんですよ……。
     少なくとも、「この手のトラップがありうる」と意識しておくだけで、今後それが使われたとき、ひっかかる確率がグンと下がると思われます。対魔法抵抗力です。


     ていうか私、「赤字」がもろにこのテのトラップだと思ってるんですけどね……。
     ほとんどホント。でも、たまにウソ。
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