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No27765 の記事


■27765 / )  魔女の証明方法について
□投稿者/ むくげ -(2009/06/28(Sun) 17:46:42)
    どうも、こんにちは。むくげと申します。魔女の証明方法について、考察して見たいと思います。

    EP2真相解明読本書下ろしTips「魔法についての重要事項」に次のように述べられています。

    だから、妾は考えたのだ。
    魔法を見せることが叶わなくとも、魔女であることを認めさせる事は不可能ではないのだと。
    魔法を示し、魔女であることを示せないならば。
    魔法以外では成し遂げられず、魔女だと認めざるを得ないよう、あらゆる“現象”を全て否定し切れば良いのだ。
    これは気の遠くなるような遠大な証明となるだろう。
    これぞ、まさに悪魔の証明の正攻法。
    いや、妾に相応しく「魔女の証明」とでも言って見せればいいか。

    時間は永遠にある。
    人間どの全てが屈服するまで、妾はいくらでも繰り返そうぞ。
    それこそが妾が人間どもに課す永遠の拷問。



    魔法以外では成し遂げられず、魔女だと認めざるを得ないよう、あらゆる“現象”を全て否定し切れば良いのだ。

    現象とは「人が観察できる形を取って現れる全ての物事」(明鏡国語辞典)です。うみねこ本編中でベアトリーチェが“現象”を否定するのに使っている物は何でしょうか?それは赤字です。戦人はある犯行、例えば密室について、それはこのようにして出来上がった、則ち、各各云々の現象であると仮説を主張します。そして、ベアトリーチェはその仮説を赤字で切り捨てて、戦人の主張する現象を否定します。

    ベアトリーチェの独白から解かる事は、ベアトリーチェは戦人の提示する全ての仮説を切り捨てる自信があるという事です。ベアトリーチェが戦人の提示する全ての仮説を切り捨てる事が出来る状況は限られています。大別すると、次の二つです。

    1.犯人が文字通りの人外の魔女である。
    ゲーム盤が現実の出来事である場合とボトルメール創作説のように創作の場合の二つが考えられます。後者は人気があるようです。

    2.犯行は人間の手によって行われているが、赤字に絡繰(ペテン)がある。
    ゲーム盤の犯行が人間の手によって、行われている場合、赤字が唯一の真実、則ち事実を体現していると、赤字で全ての仮説を切り捨てるのは不可能です。つまり、赤字で全ての仮説を切り捨てる事が出来るという事は、赤字に絡繰があると言う事になります。大別すると、次の二つになります。

    A. 赤字で発言される「人間」には魔女は含まれない。
    赤字は事実ではなく、仮説としての真実であるという説において、人間のベアトリーチェの存在を主張する時によく用いられます。

    B. 赤字で事実をも、全て否定する事が出来る。
    赤字は事実ではなく、仮説としての真実であるという説において、ベアトリーチェやラムダデルタも事実を知らなければ、事実に反する仮説(真実)を赤字で発言し、事実を否定する事が出来ます。赤字が全くの虚偽である場合も、同様の事が可能です。



    赤字が事実なのか、仮説なのか、議論をする時にいつも忘れ去られているのが、チェス盤を引っ繰り返す事、則ち、ベアトリーチェの立場から考える事です。想定される仮説をゲームの対局者の有利、不利の観点から分類して見ます。

    ベアトリーチェ絶対有利:犯人が文字通りの人外の魔女である。犯行は人間の手によって行われているが、赤字に絡繰(ペテン)がある。 
    戦人の仮説を、戦人が仮説を提示するのを諦めるまで、永遠に赤字で否定する事が可能です。


    戦人絶対有利:犯行は人間の手によって行われ、赤字は事実(絶対唯一の真実)を示している。
    戦人が事実を仮説として提示すれば、ベアトリーチェはどうにも出来ないので、ベアトリーチェの敗北は確定済みと言っていいでしょう。

    ベアトリーチェと戦人の勝負はベアトリーチェの側から、一方的に挑んだ物です。ベアトリーチェの立場になって考えれば、ベアトリーチェが勝利を望んでいるとすると、自分の敗北が確定してしまうような条件を自らに課すというのは極めて考え難いです。
    チェス盤を引っ繰り返して考えるならば、犯行が人間の手によって行われている場合、赤字に絡繰があるのは、ほぼ間違いないと思います。

    私の駄文をお読み頂きありがとうございました!!!


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