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No27811 の記事


■27811 / )  まとめてお返事
□投稿者/ Townmemory -(2009/06/29(Mon) 15:56:44)
http://blog.goo.ne.jp/grandmasterkey/
    ●白騎士くのーさんへ

     こんにちは、チャットでもお会いしましたね。
     前半の、盤上のベアトリーチェを救う方法については、大いに同感です。この事件は、言葉で説明したくらいでは理解してもらえないようなことを理解してもらうための、悲鳴みたいなものだろう、というフィーリングですね。

     後半の、航海者になることでの救済、に関しては、最初、それってどうなのかな幸福といえるのかなと疑問に感じたのですが、しばらく考えて思い直しました。白騎士くのーさんの説は筋が通っていますし、ユーザーの願いにも合致しますね。わたしの個人的なカケラ世界観にもかないます。
     そうか、ユーザーの後見があれば、ラムダデルタの後見はいらないんだ。その通りですね。ベルンカステルだってそれで、航海者になったのかもしれない……。

     できれば、彼女が孤独ではなく、友人がいたら素敵ですね。上位戦人あたり、一緒に航海者になって、2人で世界を渡り歩いてくれたら、わたしの心はかなりハッピーです。
     わたし、どんな結末が来ても、どっちみち上位のドレスベアトリーチェは消滅だろうという、鬱っぽい印象を抱いていましたので、光明が見えました。ありがとうございます。

    ●むくげさんへ

     こんにちは。はじめまして。
     チャットのあの局面を、そういうふうに見てらっしゃる方がいるとは思いませんでした。少し心強くなりました。ありがとうございます。

     わたしは、赤字が真実でないとしたら、
    「どんな可能性でも考えられる“自由”を手に入れた!」
     と認識するのですが、チャットでは、それだと手がかりがなくなる、ゲームが成立しなくなる、と考える人が多かったようです。
     外部の条件に自分を合わせるか、自分の条件に外部を合わせさせるか。アプローチの違いですね。

     わたしの考えは、ごく単純なことで、
    「すべての犯行は、魔法によって行われた!」
     と主張しているドレスの人が、その同じ口で、
    「赤で語ることは真実!」
     と言っている。
     前者は、信じない人が大多数なのに、後者は、信じる人が大多数だというのは、不思議な現象だなという、そんだけのことなんです。

     ついでにいえば、わたしたちは実社会で、手から光の剣を出す人を見たことはないし、赤い字で喋る人を見たこともない。
    「手から光の剣」は常識的に受け入れないのに、「赤い字で真実を喋る」は常識外でも受け入れる、というのは、なんか違和感があるなあ、というのもあります。赤字だって、一種の魔法ではないのかな、と。だったら、それには疑問を持ってもいいな、と。

     なのに、赤字を信じる。
    「赤字を信じたいわたしたちの気持ち」の正体については、もっと検討がなされてもいいな、という問題提起のつもりでおります。

     赤字がなかったら、千日手に戻ってしまう、というようなことをおっしゃる方もいましたけど、実はそれ自体がトリックなのですね。
     赤字があっても、千日手は防げません。
    「魔法ではなく、赤字に抵触しない未知の方法X」を主張し、Xの内容を説明拒否すれば、戦人は無限後退で人間説を主張しつづけられます。
     赤字で無限後退が阻止されたように見えるのは、戦人がこの手を使っていないから、そう見えるだけのことだと思うのです。


     ヴァンダインの二十則について、むくげさんの書かれたことを読んで、ふと思ったのですが、二十則に意図的に反したい、というよりは、
    「ミステリーのお約束に対する批評」
     としても読めるような作品にしたい、という意図があるのかもという気もしてきました。
    「ミステリの流儀に反しているが実は反していない」というのは、外部的な視点から見た、お約束への批判、無意味化、そんなようなことではないかしら。

     たとえば、「三人称の地の文で嘘をついてはいけない。一人称ならギリギリOK」というお約束に、うみねこは明確に反しています。
     でも、三人称の地の文だって、「誰かがそう書いた」ものじゃんか。「誰かがそう書いた」ものである以上、「誰かの一人称」と同等のものでしかない。このお約束って意味あるのか?
     という問いかけとして「うみねこ」を読むことは可能と思います。


     長くなってきてすいません、あとひとつ。
    「赤字が体現する真実とは何かについて」「魔女の証明方法について」を読みました。

     ほぼ全編にわたって同感しました!
     とくに、「上位ベアトリーチェも盤上の物理的事実を知らない場合」。これを検討されている方がいるとは思わなかったので、心強いです。

     赤字を破るために、真実の定義を問うというアプローチが素敵です。
    「赤字とは(無限に並列できる)仮説ではないか」
     という考えには、とても触発されました。
     ほとんどむくげさんが提示された説の言い換えになってしまうのですが、
     わたし的には、仮説ということばを「願い」に置き換えると、すんなり心に落ちてきます。(意味は同じで、表現が違うだけです)

     ある人がいて、
    「魔法がこの世に存在してほしい」という願いを持つ。
     そのために、「マスターキーは5本までであってほしい」という願いを持つ。

     願うことが魔法である、という発想は、作品の中にかなり色濃く提示されていると思うので、これだとわりに理解されやすいのかなと思いました。


     お礼というにはたいしたものではないかもしれませんが、
     青字で赤字を破る方法について考えたブログ記事のアドレスを挙げておきます。ご興味があったら、おひまなときにでも。
     http://blog.goo.ne.jp/grandmasterkey/e/891a12202a0035d045f95018d66c1246


    ●葉月みんとさんへ

     あっ、しっかり読もうと思っていたみんとさんの不在説がまとめられてる! ちょう嬉しいです!
     読みました。
     そして、スゲーと思いました!

     現象がちょう綺麗に説明されてますね。これは美しいなあ。
     赤字がボトルメールで、メタ世界はボトルメールと探偵との対話。この発想が綺麗で、どきどきしました。

     もうひとつギクっとしたのは、下位戦人に1号と2号がいる、実際に島にいたのは、2号のほう(赤毛赤シャツ・アイボリーのジャケット「ではない」方の人)という部分です。
     この部分、賛同して、わたし自分の説にも取り入れさせてもらいたいです……。

     わたし、戦人が2人揃わないと、謎は全部解けないかもしれないという仮説を持っていて、でも2人めの戦人を登場させる方法がみつからなかったのです。でも、みんとさんの説だと、彼は最初から盤上にいるので、すでに登場しているのですね。その考えはありませんでした。素晴らしいです。

     ちなみに、文の長さは必要十分で、わかりやすかったです。この点も見習いたいです。

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