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No28501 の記事


■28501 / )  Re[3]: 【おまけ企画第20弾】サファイア・アキュゼイション(蒼き告発) 第5区分
□投稿者/ Townmemory -(2009/07/09(Thu) 07:25:16)
http://blog.goo.ne.jp/grandmasterkey/
     サファイア・アキュゼイションに回答します。ところでep5から『うみねこのく頃に散』というタイトルになるそうですね。ひょっとして「散る」=Chill にかけているのかしら、と思いました。ゾッとする、悪寒がするというくらいの意味の英単語です。『The Chill』という有名なミステリー小説もありますね。そんな独り言でした。歌丸です。


    >【EP3】第1の晩 連鎖密室
    >〔被害者〕右代宮金蔵・呂ノ上源次・紗音・嘉音・郷田俊朗・熊沢ちよ

     パターン1:朱志香(殺害・その他全ての工作)、南條(検死で虚偽)
     パターン2:朱志香(殺害)、源次(紗音殺害・遺体運搬・魔法陣など)、南條(検死で虚偽)

     パターンの差は、朱志香が全部やったか、源次に手伝わせておいて最後に源次を殺したか、その違いです。
     例によって嘉音は最初からいない人です。基本的に南條は、嘉音の不在を隠蔽するための駒と見ます。
     源次をからめるパターンでは、幻想描写どおり、紗音を源次が殺した(後ろから刺したとか)と見るのが、きれいかなと思います。その場合、源次は密室内で死んだふりをし、南條がウソの死亡確認をする、というプランが言い含められていたと考えます。パターン2が本命です。

     密室構成方法は、えー、何と言いますか、6本めのマスターキーです。ああ、なんという六鍵島……。

     さて、この作為たっぷりの連鎖密室。作中でも指摘されている通り、素直に考えれば使用人チームのドッキリです。使用人たちが死んだふりをしているのだ、と考えるのが合理的です。つまり南條医師は確実にウソをついている、と、生存者は判断します。
     この状況で、もし、「本当に死体が出てきたら」つまり、ただのおどかしではなく本当の殺人事件だと生存者が認識したら、南條医師はドッキリの共犯者ではなく殺人の共犯者となります。
     生存者がそれに気づいた時点で、南條医師は粛正されるか、良くてもゲストハウスから追放されます。
     犯人的には、籠城した生存者の中から、確実に一人を分離して仕留められます。もし、生存者のうち何人かが、一緒にゲストハウスから出てくれれば(証拠を見つけたいとか、問い詰めたいとかの理由で)ついでにそいつらも始末できます。

     このこと自体が、「頭のいい奴ほどひっかかるトリック」で、良いのではないかな、と見ました。詳しくは後述。


    >【EP3】第2の晩 バラ園
    >〔被害者〕右代宮楼座・右代宮真理亞

     パターン1(のみ):絵羽(殺害)

     前にも書きましたが、もう一度。
     この殺人は、かなりの確率でイレギュラーです。
     犯人は銃を持っていると推定されるのに、使用していない(格闘で殺してる)。
     楼座が持っていた銃を、没収していない。
     実際、この後の第4〜6の晩では銃を没収している。今後の犯行のために、銃は少ない方が良いはず。
     よって、楼座と真里亞を殺したのは、この計画殺人の本来の犯人ではない。
     手にしていたその銃で殺したら、残弾数から犯行がばれてしまう人間で、まだ本来の殺人犯が潜伏しているのだから、自分と家族を守るために銃は一丁でも多くその場に確保しておきたい人間。
     それだけの判断がとっさにでき、身体的に頑強で、黄金をめぐって楼座とトラブルがあり、吸い殻の件でアリバイがなく、最後の最後で戦人に問い詰められて自分は殺人者であると白状した人、つまり絵羽さんがここは殺したのだと考えました。


    >【EP3】第4〜6の晩 玄関ホール
    >〔被害者〕右代宮秀吉・右代宮留弗夫・右代宮霧江

     パターン1(のみ):朱志香(殺害)

     さて、ここから、第1の晩の続き。
     南條は犯人の共犯者である、と見ています。ついでに、源次、熊沢もそうです。
     生き残ってる南條は、源次と熊沢が殺されたことをどう思うのか。
     犯人(朱志香)は、自分のことは殺さないという約束だったけれど、同じ約束の源次と熊沢は殺されてしまった。つまり、当初の計画なんて守る気はぜんぜんない。
     嘉音についての偽証はすでに終えた以上、犯人にとって、南條を生かしておく必然性はまったくない。むしろ、真相をばらしてしまうリスクのほうが高いはずだ。
     つまり……自分はもうすぐ殺される……。

     もちろん、犯人もその心理を把握していますし、さっさと南條を始末するつもりでいます。第1の晩の、六連鎖密室そのものが、南條を始末するための布石だったのです(と、見ました)。

     ところが、イレギュラーが起こりました。
     絵羽が、楼座を勝手に殺してしまった。
     それだけならまだいいですが、絵羽のアリバイを証言するはずの秀吉が、うっかり部屋でタバコを吸ってしまった。絵羽がそこにいたら、タバコを吸うはずがない。よって、絵羽にアリバイはない。それどころかアリバイ工作をしている。
     霧江がそれに気づいてしまった。
     霧江は、「楼座と真里亞を殺したのは絵羽で、秀吉は共犯者だ」と気づく。
     ところが、賢い霧江にも限界があって、
    「実際に死体が出た以上、これは本当の殺人事件だ」
    「つまり、使用人チームのドッキリではない」
    「ということは南條を問い詰めるどころではない(それは後回しで良い)」
    「まずは絵羽夫妻を分離させて、一人ずつ問い詰めるべき。場合によっては始末すべき」
     という思考を展開してしまった。
     本来なら、犯人の思惑では、霧江が南條を本館に誘い、そこで内紛が起こってほしかった。と思うのです。
     しかし、このことで、3人の人物をゲストハウスから孤立させることはできたので、結果オーライで3人分殺すことにした。と思います。

     さて、霧江。
     厨房で食料を確保し、台車に乗せたところで、軽いトラップを仕掛けます。
    「私が銃を持つので、秀吉さんが台車を押してほしい」
     何と秀吉、こころよくOKします。
     霧江、ガクゼンとします。
     しまった、これは私のミスだ。秀吉は犯人一味ではない。少なくとも何も知らされていない。
     そうでなければ、こんな状況でたやすく銃を手放すわけない。
     そこからは、裏口の封鎖を確認、待ち伏せられたことを直感。散開して突破、の流れが描写通りとみます。

     そして場面変わって玄関ホール。犯人こと朱志香。
     彼女は、「銃を持った霧江」と、「銃を持った留弗夫」を確認します。
     その状況が発生するのは、留弗夫夫妻が秀吉を粛正した場合だけです。普通に考えるなら。
     だから秀吉はすでに死んでいると判断します。
     ところが、霧江と留弗夫をうまく殺したあと、死んでいるべき秀吉が現れます。
     そして、
    「なんてことしたんや!」
     といって、朱志香をひっぱたきました。このシーン、絵羽でなくても、相手が目下の存在ならば成立します。
     ここでさらなるイレギュラーに戸惑いつつ朱志香は秀吉を殺害し、
    「油断した、まだ生きていたなんて……」
     のコメントにつながります。


     以上でございます。例によって、ドラマチックなほうへほうへと意図的に自分を誘導していく推理でした。
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