![](/contents/069/833/074.mime4) | アキュゼイションに回答します、が、長いです。 何でいつもこう長いかというと、すべての犯行を、物語として、ひとつの流れの中に位置づけたいという欲求があるからです。 それと、もうひとつ。「考えた結論」が重要なのではなく、「どのように考えたのか、その方法」つまり、「戦い方」を示すことに意味があると考えるからです。推理の結果ではなく、推理方法がコンテンツです。
そんな感じでして。皆様、胃もたれの予感がするかと思いますが、よろしくお願いいたしまする〜。しゅるしゅる(恐縮で後ずさる音)。
>【EP4】第1の晩 食堂 >〔被害者〕右代宮夏妃・右代宮秀吉・右代宮絵羽・右代宮留弗夫・右代宮楼座・呂ノ上源次
パターン1(のみ):朱志香(殺害)
いつもだと真里亞は薔薇庭園でベアトリーチェに会うのですが、ep4では、金蔵に会ったと言っています(でしたよね?)。 これは、いつもはベアトリーチェというキャラをロールプレイしている中の人(朱志香)が、今回は金蔵をロールプレイするよというサインと見ます。 つまりこのエピソードで金蔵として活動している人は朱志香だという考えです。
親族会議の席に、「金蔵様のおなりです」みたいな感じで、源次に露払いされて登場したのは、実際には朱志香という考えです。 朱志香は全話共通で、金蔵から家督と財産のすべてを継承している。そういう理解で物語を考えることにします。
朱志香は、何らかの形で、その場にいる全員に家督継承を認めさせたあと、 「私(朱志香)の後継者を決めておこう。それは譲治・戦人・真里亞の中から選ぼう」 というようなことを提案します。親チームはこれに全員が乗っかります。自分ちの子供が選ばれれば、事実上、財産を自分が管理できるからです。
その後継者テストの内容が、 「金蔵が一家を皆殺しにしようとしている。すでに何人も殺された。この状況を信じさせた後に『自分・愛する者・それ以外のうちひとつを見捨てるとしたらどれか』という質問をし、答案を検討する」 というものだった……というのが、ep4に関する、(わたしの)基本的なアイデアです。
さてそれをふまえて第1の晩の犯行。被害者を見ると、良い感じに、4家族ぜんぶの構成員が最低ひとり以上含まれておりますね。子供チームをまんべんなく動揺させることができそうです。 朱志香は「とりあえず6人ほど惨殺されたことにしよう」ということで、この6人を選んで、死んだフリをさせます。残りのメンバーは「さらわれた」ということで、別室に移っていただく。 死んだフリチームの6人は、さらわれるチームが退去したあと、本当に殺されます。
殺害方法なのですが、毒殺か射殺したあと頭部を半壊させる……これでOKなのですが、個人的趣味により小型爆弾説をとることにします。 (前にもちょっと書きましたけれど)ラテックスか何かでできた、頭部が半壊しているように見える特殊メイクを6人にかぶらせる。そのメイクには少量の爆発物と信管が内蔵されており、遠隔スイッチを押したら、メイクは爆発で消失したうえ、本当に頭部半壊死体ができあがる。
この手法のメリットは、朱志香がいちいち殺して死体加工しなくてすむ……それ以上に、「実の親や叔父さん叔母さんたちの絶命の瞬間を見なくて済む」点にあります。
もうひとつ。ep1の第6〜8の晩も、あの被害者3人がグルなら、これと全く同じ手法がとれます。犯人は書斎の中にいながら、3人を殺すことができます。
>【EP4】第2の晩 朱志香の自室・東屋 >〔被害者〕右代宮朱志香・右代宮譲治
パターン1(のみ):朱志香(殺害・自殺)
譲治については、朱志香が拳銃で眉間をズバン、でOKだと思います。彼女は消音器つきの自動拳銃を隠し持っているという考えです。
戦人を除くすべての殺人が終了して、残りは彼だけになったタイミングで、ネクタイとジャケットの、いわゆる「ブレザーベアト」の扮装をして、嵐のベランダに姿を現します。 で、例の三択クイズを出して、戦人の解答に失望します。
ep4の朱志香の特殊な動機として、このクイズを出したかったんじゃないかなと思います。これって、 「おまえの愛はどこにあり、どんな種類のものであり、どっちの方向を向いているのだ?」 ということを問うものだと思うのです。 本来的には、誰かが碑文の謎を解き、みんなで九羽鳥庵にたどり着き、そこで、「ああ金蔵翁はこんなにひとりの女を愛していたのか」ということを知ったとき、みんなの心の中におのずと問いかけられるものだったんじゃないのかな、と思うのですが、3ゲームやってきて誰もそういうことを考えてくれないので、業をにやして、もう直接みんなに質問することにした。そんなイメージで見ています。
さて、戦人の答えに失望したブレザー朱志香は、戦人を遠い礼拝堂に向かわせ、それで稼いだ時間で自室に戻り、私服に着替え、電話で予告しておいた通り、少量のプラスチック爆弾をこめかみに押し当て、信管をつきさし、自ら頭を砕いて死亡。
余談になりますけど、三択クイズの真里亞の解答は「どれも選ばない。そのことにより全員が悪魔に殺される」だったんじゃないかな、と推測。 大きな目で見れば、それは、誰も死んでいないのと同じになる。 ……という考え方がこの物語にはあると思うのです。
>【EP4】第4〜8の晩 >〔被害者〕嘉音・紗音・南条輝正・右代宮蔵臼・右代宮霧江
パターン1(のみ):朱志香(殺害)
状況がうまく再構成できていないんですが、全部朱志香さんが始末なさったということで、よろしいと思います。 霧江あたりが、何かコレおかしいなと気付いて、逃げだし、そこをまとめて殺されたというくらいの形で良いと思います。 嘉音は朱志香の仮想人格(だという推理)なので、ひっこめるだけでいなくなります。
霧江の最後の電話は、そこに朱志香も同室していたと見ます。消音器つきの拳銃で、足やら腕やらをプスプスやられながら、脅されて、悪魔が本当にいるとかいうことを言わされていたのだという考えです。鍵穴からどうのというのも、脅しで言い含められた虚構だと思います。
銃器にくわしそうな知り合いにきいてみたところ、威力の弱い22口径あたりの拳銃なら(コルトウッズマン?)、ちょうどそういうイメージの威力なんじゃないかということでした。
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