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No31322 の記事


■31322 / )  【EP5ネタバレ注意】ep5初期推理その1
□投稿者/ Townmemory -(2009/08/21(Fri) 07:22:13)
http://blog.goo.ne.jp/grandmasterkey/
     EP5を読み終わりました。読んで思いついたことを羅列します。

     ☆EP5ネタバレ警報☆
     以下、ネタバレ改行後にそのまま載ります(伏せ字ではありません)。ご注意下さい。





































     いくつか推理に微調整の必要が生じました。
     たとえば、戦人は下位世界に2人いなくても別によさそうだなー、といったこと。檳榔=台湾=台湾説を単独で再検討の必要あり、といったようなこと。
     ただ、大筋の推理(朱志香犯人説・赤字懐疑論・「神々のお人形遊び」世界観)を捨てる必要は、なさそうだなという印象です。

     ep5は、かなりの部分が「Land of the golden witch」なのではないかな、という印象も持ちました。たとえば、「探偵役の彼女がいないep5」というのを想像したとき、もしそれがep3として公開されたら、かなりのユーザーが「真犯人は夏妃」でファイナルアンサーしてしまいそうだ、というような感じがしたのです。

     読みおえたばかりなので、細かい検討はしていないのですが、「ep5は古戸ヱリカが全ての犯人」、これで基本的に押して行けそうかな? 手触りとしては、そういう感じです。

     以下、些細な思いつきの羅列。


    ●愛のないゲーム

     ロノウェが、ラムダデルタのゲームを評して「愛がない」と言います。
     仮に、ベアトリーチェ=朱志香という説を採るとして、
     もし朱志香がゲームマスターであったとしたら、「両親が金策に困って首が回らない」とか「それが原因で醜い言い合いをしたり侮蔑の感情を持ったりする」というような描写を、彼女は絶対に、ゲームには入れない(と思える)。
     ラムダデルタは、べつに蔵臼や夏妃に対する愛なんてミジンもないから、こういう描写が平然とできる。

     そういう意味にも取れるなー、愛がないなー、と思って読み進めたところ、もっとひどい探偵が出てきてビックリでした。


    ●金蔵は去年の親族会議以前に死んだ「のではない」可能性

     ep5は、1年以上前に、金蔵が大往生するところから始まります。
     が、金蔵の大往生は真実なのか?
     ぶっちゃけ、このあたりの描写(金蔵の死を、1年以上に渡って夏妃たちが伏せる)は、まるごと幻想描写ではないのか? という疑問を持ちました。
     もしくは、「このタイミングで金蔵が死ぬのは、ep5限定のイベントである」可能性。

     全エピソードで、1年以上前に金蔵が死亡しているのだとしたら、ボイラー室で焼けて発見される金蔵の死体は、白骨化していないとおかしいです。

     もちろん、冷凍しておけばかまわないのですが、その場合、
    ・人ひとりが入れる巨大冷蔵庫を秘密裏に購入、搬入し、
    ・限られた使用人以外には決して知られないようにそれを設置し、
    ・それを1年以上にわたって悟られないようにしつづけなければならない。

     何より、蔵臼と夏妃には、金蔵の死体を冷凍しなければならない理由がない。

     もうひとつ。蔵臼と夏妃はなぜか、「当主の指輪」をまったく、気に留めていない。これに違和感があります。
     4日午前0時の鐘とともに現れたベアトリーチェの手紙に、当主の指輪が入っていましたが、これを仕込んだのは蔵臼たちとは思えません。彼らは、どうしても戦人の跡継ぎ継承を認めるわけにはいかない立場だったからです。

     さらに補足として、金蔵の死亡を打ち明けられている使用人の中に、「紗音」と「嘉音」がいる。そのことにも違和感があるのです。
     これまでのエピソードの描写では、夏妃は、この2人は信頼に値しないと考えていたのではないでしょうか。夏妃は、この2人を人選しないような気がするのです。

     以上のことから、
    「ep5のタイミングで金蔵が大往生し、夏妃たちがそれを長期間にわたって隠蔽しようとする展開は、まるごと幻想描写である」
     あるいは、
    「このタイミングで金蔵が死ぬのは、ep5限定のイベントである」
     という可能性を、頭の隅に入れておきたいと思います。
    (まだ、断定はしません)


    ●電話の男が2名以上いる可能性

     夏妃を脅迫する電話の男ですが、4日深夜の電話までは、彼の一人称は「俺」です。
     しかし、翌朝にかけてきた電話は「僕」になっています。

     素直に考えれば、4日までの男と、5日の男は、別人です。
    (そう考える場合、内訳に関する推理もあるのですが、これは別記事で)

     ただ、ひっかかるのは、こんなわかりやすい別人サインは、逆にひっかけじゃないのかということ。
     ひとりの男性が、気分や状況によって、自分のことを「俺」といったり「僕」といったりするのは、ごく普通に見られることです。

     ついでですが、4日深夜までの電話の男は、少なくとも戦人ではない。と見ます。
     根拠は「カアサン」という呼び方。
     戦人は、明日夢のことは「お袋」と呼び、母とはどうも認めづらいが母的存在(霧江)のことは「カーチャン」と呼びます。

     ただ、これも、意識的に言い方を変えるだけで良いので、難しいところです。


    ●「秋」のカードは「逆トリック」の可能性

     夏妃の部屋に隠されていた「秋」のカードは、春夏秋冬4枚のカードを、部屋のあちこちに隠しておけば良い。これはOKですよね。この手が使われたと思います。

     ところで、森博嗣さんのとあるミステリに「逆トリック」というのが仕込まれた作品があります。
     目に見えるメイントリックが簡単で、誰にでも看破できるのですが、それが解けた人は逆に、より大きな謎が見えなくなってしまう。背後にある「神のトリック」が解けなくなってしまう。そんなような仕掛けです。
    (ほんとは大分違うのですが、だいたいそんな意味でとっておいて下さい)

     たとえば、「カードが4枚ある」というトリックに気づけた人は、「好きな季節が秋だと知っているのは紗音だけ」という情報を、ミスリードだろうと判断する可能性が高いです。
     ところが、「紗音だけ」が本命だった……。
     というような仕掛けは、竜騎士さんが好みそうなひっかけです。

     ちなみに、森博嗣さんには「四季 春」「四季 夏」「四季 秋」「四季 冬」という四部作もありますね。


     長くなりましたので、続きます。
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