『ヒェ～偽物が…』

2011-08-14 03:55:19

ヒェ～偽物が…

テーマ：ブログ

花街でよう遊んではる、うちの「こったいの会」の会員Ｉさんから電話が入った。

「お久しぶりです。実は今ね京都に居るんですよ。それでね、ここに太夫さんが居るんだけど…何か変。違う感じがするんだ。」

「えっ、どこにおいやすの？」

昨日、お客さんから太夫を名乗る偽物の話を聞いたとこ。

「木屋町の床で、Ａと村なんだけどね。」

「Ａと村さんならいつも如月太夫が行ってたし…。どんな変なん？

「こっちの席来ないんだよ。まぁうちのグループは芸妓・舞妓よんでるから来ないのかな？（偽物とバレるから？）…Ａと村は太夫が座敷に付くのが売りみたいだよ。」

「そやし、どんなん？地毛？鬘？」

「こっち来たら、「司て知ってる？」て聞こうと思うけど…。フル装備だけど…鬘っぽいね。何より着方が変でさ。だらしないんだよ。偽物じゃないかな？」

「写真撮ってきとくれやすね。」

２時間後来とくれやした。
自分の席には来いひんかった…て。

写真みせてもろた。

ヒェ～!!何！？このだらしない、はだけた着方？花魁か？これから何するねん？

何でＡと村さんともあろうところが、偽物を…。
前は本物の太夫使うこてはったやん？！

そら太夫は高いえ。偽物がなんぼ安いか知らんけど、京都中の料理屋の笑いもんどっせ。

うちらもそんな偽物使われて「太夫さんです」てお客さんに紹介されたらえらい迷惑や。
あの姿は花魁や。
娼Ｆや。

ちゃんとしたとこは偽物使わしまへんえ。
自分とこは偽物に見合う店…言うてるようなもんや。

うちを使てとは言わへん！
前もやってんねんから、ちゃんと輪違屋使て如月太夫呼びいな。

あ～あ。
いっぺんにＡと村さんの値打ち下がってもうた。