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国際
アジア、欧州に拡大 NY発の反格差社会デモ ローマでは暴徒化
2011.10.15 23:22
世界経済の中心地、米ニューヨークのウォール街で発生した反格差社会デモは15日、米国からアジア、そして財政危機が深刻化する欧州に拡大した。数万人が参加したローマでは一部が暴徒化し、店舗や銀行などを襲撃、混乱が広がった。
この日は、ニューヨークのデモ主催者らが「世界一斉行動日」と位置づけ、インターネットの交流サイト、フェイスブックなどを通じてデモ実施を呼びかけていた。デモが予定されているのは約80カ国、951都市に上るという。
ニューヨークと並ぶ金融都市ロンドンでは、数千人がシティーなどに集結、証券取引所を取り囲んだ。債務・金融危機に陥っているユーロ圏のイタリアでも、ローマで数万人がデモ行進し、一部が銀行などを襲撃したり、車両に火をつけたりして騒然とした。フランスやスペイン、オーストラリアでもデモが行われた。
一方、台湾でも、台北の高層ビル前に「占領台北」(台北を占領せよ)を呼びかける約500人の若者らが集まり、格差社会に抗議。ビルを包囲して数十人がビル内ショッピングセンターに進入し、警察官50人が出動する騒ぎとなった。
ソウルでも、約500人が中心部の広場で集会を行い、雇用対策や米韓自由貿易協定(FTA)反対などを訴えた。香港でも金融街に学生や民主活動家ら約300人が集まった。(ニューヨーク 黒沢潤、ロンドン 木村正人、台北 吉村剛史、ソウル 加藤達也)
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