『ラストエグザイル-銀翼のファム-』に出演される声優のみなさまからインタビュー形式で本作に関するコメントをいただきました。毎週更新予定ですのでご期待ください。なお、各記事は2週間のみの掲載期間となりますので、お見逃しにご注意ください。
- ディーオ役:野田順子さんへのインタビュー公開日 2011/10/07
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「LASTEXILE」を一言で表すと?
野田 「青春」! 歳、取りましたねぇ(笑)。懐かしさと新しさを感じます。ディーオは前作が放送されていた8年前にいただいた、ずっとやりたかった青年の男の子の役だったんです。先輩たちの中に入れていただいて、その当時できることを一生懸命やっていました。あれから8年。そのぶん年齢を重ねて、現在は自分が先輩になったんだという実感の中に、不思議な懐かしさと新しさが混在しています。だから、「青春」なんですけど、過去の「青春」でもあり今の「青春」みたいな感じですね。
青年役をやりたかったというのは?
野田 もともと声優を目指したのも、子どもの頃「女の子だから」という理由であれこれダメと言われたことに「なんで?」という思いがあったから。そこでお芝居で男の子になれる声優っていいなと思ったんです。でも小さい男の子は演らせてもらっても、青年の役を演じる機会がなかなかなかった時に巡ってきたのがディーオ役だったので、思いは深いですね。
今作からはじめてご覧になった方に、野田さんが演じてきたディーオという人物を紹介して下さい。
野田 こう見えてもギルドという国の王子様です(笑)。自由を求めて生きている人で、実は重いものも背負っていますけど、そう見せないように明るく振る舞いつつ、今はファムやジゼがまっすぐ進めるようにさり気なくサポートしている男の子です。ファムはディーオを同い年ぐらいのやんちゃ坊主と思っているだろうし、そう思われるようにわざとおちゃらけるようなムードメーカー的な役割を担っている人物です。
そんなディーオとして、本作でもご出演が決まった時、どんな思いでしたか?
野田 新作をやりたいというお話は、前作の終わる間際からずっとうかがっていました。でもいろいろ難しいと。だから、『銀翼のファム』の制作が決まって出演できると聞いた時は、本当にガッツポーズでした(笑)。でもその後に不安がやってきたんですね(苦笑)。8年前、がむしゃらにやっていた自分とは、時間が空いたことで表現の仕方が多少変わっているところがあると思うので、それをいかに違和感が無いように持っていけるか、前作での自分の出番を観返したりして、改めて考えました。設定では前作の最後からさらに2年経って今作の時代です。その間、ディーオにも多少の葛藤があって、前作と同じ人だけど、今は違うやり方で表現をする子になっているのかもしれないと思っています。
本作では主人公サイドから登場するディーオですが、彼女たち3人をどのようにご覧になっていますか?
野田 ファムは人を疑うことを知らない、真っ直ぐで素直な女の子。ジゼはファムのことが心配な苦労人ですね(笑)。幼い弟たちの面倒を自分が見なくちゃいけないというお姉さん的なところがあるから、もう少し肩の力が抜けてもいいのかな。ミリアは弱そうに見えてやはり王女様。プライドと優しさと心の広さがあって、全体を見ているんでしょうね。暴走するファム、それを押さえているジゼ、さらに二人を見ているミリアという良いトライアングル。それをディーオはほのぼのと見ています(笑)。おちゃらけているように見えて、実は何か考えているなという部分を皆さんに感じていただけたらと思います。
野田さんに今作の魅力はどのように映っていますか?
野田 ところどころで家族の絆を描いたり、各キャラクターの心の動き方や内面がわかりやすいので、観ている方が同調できて心に訴えるような作品になっていると思います。これからの展開はまだ内緒なのですが、ディーオの大活躍を予感させます(笑)
野田さんから見て、収録現場の様子はいかがですか?
野田 当時の先輩たちは自分をこんな風に見ていたんだろうなと思いながら、後輩を「ガンバレ」って温かく見守っています(笑)。ヴァンシップに乗る場面は風切り音やエンジン音といった効果音が入ってくるし、空を飛んでいて距離があるので、それを意識して演じてみたらとか、たまにそんなアドバイスをしています。客観的に見ていると分かるのですが、演じていると必死なので慌てちゃったりするんですよね。先輩を待たせているというプレッシャーがあったりとか。そこをちょっと歳を重ねている人間たちがどううまく和ませるかという(笑)。
桑谷夏子さん(アリスティア役)や喜多村英梨さん(タチアナ役)といった前作から出演されているキャラクターのキャストとは何かお話をされましたか?
野田 します! アリスとタチアナは後から出てくるので、今作のそれまでの話や、前作からのつながりとか設定を話し合ったり説明をしたり……自分も忘れていたところを教えてもらったりして(笑)。
ある程度時間が経っているなかでのお芝居が楽しみです。
野田 そうですね! 今回は世界が違っているし、自分たちも大人になっているんだ、と既に実感しています(笑)。
次回のインタビューはテディ役の斎藤千和さんです。メッセージをお願いします。
野田 前作から関わっているもう一人、斎藤千和ちゃん。今回は性別も変わり生まれ変わった別キャラで登場ということで、そのドキドキ感をみなさんに聞かせてほしいな(笑)。
- ミリア役:茅野愛衣さんへのインタビュー公開日 2011/9/30
- 聞き手・文:日詰明嘉
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「LASTEXILE」を一言で表すと?
芽野 「空」という単語が思い浮かびます。空族と呼ばれる人たちがヴァンシップに乗って大空を飛び回りますし、第一話ではグラン・レイクという湖が出てくるので、空と湖の青さがイメージされますね。
ミリアへの第一印象は?
芽野 まず、怒ってばっかりの子(笑)。最初から感情を表に出して自分の意見をハッキリ言うタイプだったんです。お姉さん(トゥラン第一王女・リリアーナ)という存在が大きくて、それに頼りながらも自分の言うべきことはしっかり伝える芯の強さがある子だなと思いました。
演じてみてどのように感じましたか?
芽野 お姫様という役自体をあまり演じたことがなかったので、叫ぶ時でも気品を保たなくてはいけないなと思いました。彼女自身も怒ったり叫ぶのは、なかなか上手くいかなくて、もどかしい感じが出ているんだなと。彼女は第二王女で、考えたことはお姉さんが受け止めてくれるという部分に甘えている面が出ていると思いました。
そして彼女は物語の中で立ち位置を変化させなくてはなりません。
芽野 彼女にとって、空族の人々と打ち解けるのはなかなか難しかったと思うんです。でも強い子だから、ファムのことを信用してジゼルたちの和やかな空間に入ることができました。故国が大変なことになって傷ついたこともあったかと思いますが、そこはファムがあの明るさで癒してくれたんだと思います。言葉にしても服装にしてもいろいろ挑戦して少しずつ変化して、新たな自分の居場所を見つけている段階ですね。その意味で、お姫様なんだけれども年頃の女の子であるという、等身大の部分が作品を通して見えてくると思います。
ミリアから見てのファムとジゼルはどのように映りますか?
芽野 「いい夫婦」です(笑)。すごくいいコンビだと思います。ジゼルを演じる悠木さんがよく「私の旦那」みたいな話をしていたんですけど、まさにその通りで。ファムがちょっと突っ走っちゃうところをジゼルが止めるというのは、見ていてすごくいい関係だなと思います。
そこに絡んでいくのがミリアというキャラクターですが。
芽野 女の子同士の友情って難しくて、二人で仲がいいのと三人で仲が良いのって違うと思うんですよね。ファムって、みんなのことを愛しているすごくいい子だから、ミリアについても自分のことのようにすごく真剣に考えてくれると思うんです。その部分でジゼルが寂しい思いをすることが出てくるかもしれない。そこでの三人の距離の取り方や関係性をどうするか、私自身すごく楽しみにしています。今は目的があって、ファムを頼っているところがありますけど、ジゼルとの距離がまだあるので、ここからどのように関係を作っていくのかすごく気になりますね。
役者として、この作品や役に向かうにあたって意識したのはどんな部分でしたか?
芽野 作品の世界観が大きくて面白く、なおかつオリジナル作品なので第一話の時は特に緊張しました。原作がなく先の展開が見えないぶん、みなさんと創り上げていくという意識があります。ミリアの気持ちや性格というものが、自分の演じ方次第でだいぶ変わってしまうと思ったので、演じ方はすごく考えるところがありました。一国のお姫様からの人間的な成長を見せていければと思ったので、私自身一緒に成長していけたら良いですね。
収録現場では最もキャリアがお若いのが茅野さんだとか。
芽野 はい(笑)。良い意味で緊張感がありつつ温かい現場で、いろいろアドバイスいただけて、すごく勉強になっています。登場キャラクターたちも多く、はじめてご一緒する方も多くて楽しいですね。キャラクターの個性もすごく強いし、ベテランの方やゲストの方も多いので、御覧になる方はすごく楽しめると思います。
作品全体を通してどんな部分に魅力を感じますか?
芽野 本当にたくさんのキャラクターが出てくるのですが、それぞれの人間性にすごくドラマがあるので、どんな過去があったのか知りたくなる作品だと思います。ただ良い人、悪い人というのではなく、何かの目的のために一生懸命なので、素敵な魅力のある人たちばかりです。
次回のインタビューはディーオ役の野田順子さんです。メッセージをお願いします。
芽野 ミリアにとってディーオはすごく謎な人に見えると思います。この「LASTEXILE」の世界の中でディーオはすごく長く存在している方なので、その意味でもだいぶ先輩になります。第一話でディーオが歌うシーンがあるんですけど、彼がそうしているだけで「LASTEXILE」という世界観が広がりハッとさせられます。前作から知っている方はそこで「帰ってきた!」と感じる方が多いでしょうね。ミリアはまだまだ足りないところがたくさんありますが、ディーオとしても野田さんとしてもすべてを引っ張っていただいてありがとうございます、という気持ちです。