亀梨、山Ｐにエール　「妖怪人間ベム」制作発表

　人気アイドルグループ「ＫＡＴ−ＴＵＮ」の亀梨和也（２５）が１４日、川崎市の日本テレビ生田スタジオで行われた主演ドラマ「妖怪人間ベム」（２２日スタート、土曜午後９時）の制作発表の後、本紙などの取材に応じ、所属事務所の先輩ユニット「ＮＥＷＳ」を脱退した山下智久（２６）について語った。

　亀梨と山下は同い年で、ジャニーズＪｒ．時代に苦楽を共にした仲間。２００５年に期間限定ユニット「修二と彰」を結成し、最初で最後のシングル「青春アミーゴ」は１６２万枚のセールスを記録した。

　脱退について山下とは直接話をしていないそうだが、亀梨は「みんなで話し合った結果だと思う。長年仕事をしてきた中で出した答えを、みんなが真摯（しんし）に向き合っていけばいいと思う」と気遣った。

　ＫＡＴ−ＴＵＮにおいても昨年７月に赤西仁（２７）が脱退しソロに転向。山下も今後はソロとして活動する。亀梨は「一人一人の人生なので…」と、山下の意思を尊重すべきだという考えを示した上で「僕もソロになりたい？　それは全くないです。『ＺＥＲＯ〜』です！！」と日本テレビの番組名を使って強調した。

　そして亀梨は最後に脱退した山下や錦戸をはじめ、ＮＥＷＳのメンバーに注文をつけた。「僕が言いたいのは、ファンの皆さんが心配しているので、安心させてあげるような形をそれぞれがしっかりとフォローしないといけない」

　自身が所属するグループがメンバーの脱退を経験したからこそ言える、説得力のある力強い言葉だった。

　制作発表にはベム役の亀梨をはじめ、ベラ役の杏（２５）、ベロ役の鈴木福（７）らが特殊メークを施した劇中衣装で出席した。

　１９６８年に放映された人気アニメを４３年ぶりに実写化した話題作。亀梨は「最近はベムでいる時間の方が長いので、普通に亀梨でいるときの方が違和感があります。心は妖怪に染まっています」とアピール。ＣＧを合成して妖怪に変身するシーンも見どころだ。

　原作の根強いファンも多いだけに、取材陣から「プレッシャーは？」と問われると、「自分っぽさを意識せずに、見たこともない自分が僕も見られると思う。そこを楽しんでもらいながら、少し怖がってもらえたらうれしい」と話した。

　主題歌はＫＡＴ−ＴＵＮの新曲「ＢＩＲＴＨ」（１１月３０日発売）。

　山下とともにＮＥＷＳを脱退した錦戸亮（２６）は１４日夜、テレビ朝日系の「ミュージックステーション３時間ＳＰ」に「関ジャニ∞」のメンバーとして生出演。「驚かれた方も多いんじゃないかと思います。スケジュールの問題や、２つのグループを掛け持ちすることによって出てくる問題で、僕自身、２つのグループに迷惑をかけているんじゃないかと思っていました。これからは関ジャニ∞の錦戸亮として頑張るので応援していただければうれしいです」と経緯を説明。「新しいＮＥＷＳと山Ｐもよろしくお願いします」と仲間を気遣った。