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【プロ野球】

沢村完投11勝 竜キラーさすが!

2011年10月15日 紙面から

完投で11勝目を挙げ、試合後ファンと触れ合う沢村(右)

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◆巨人7−2中日

 竜キラーが立ちはだかった。「東京ドームでは(胴上げを)させない」と宣言してマウンドに上がった巨人のルーキー沢村が有言実行。中日戦の連続イニング無失点は19で止まったが、無四球、103球で2試合連続の完投勝利。両リーグ新人最多の勝ち星を11に積み増した。

 ニコリともしない。原監督が「見事でした」と称賛しても、川口投手総合コーチが「すごい」と敬服しても、沢村は自らの投球に不満を感じていた。「うれしいけど、悔しいです。初回の失点にしろ、ボールにしろ。なかなか意識して投げ切れなかった」

 結果に満足しない。その中から反省点を洗い出し、さらなる向上を目指す。前回登板で「大学時代から目標にしていた」という10勝に到達しても同じだった。「(達成感は)ないですよ」と振り返らず、恩師と慕う中大の高橋善正監督にも連絡すらしなかった。

 しかし、一つ一つの積み重ねは数字に反映される。この夜の完投で、セでは1967年の江夏豊(阪神)以来となる新人200イニングにあと3イニング1/3と迫った。原監督は「200イニングを投げさせることではなく、チームが勝つために全力でプレーする」と言葉を濁したが、最終戦となる22日の横浜戦(東京ドーム)には登板可能だ。

 ただ、チームには最多勝を争う内海もいる。川口コーチは「そこらへんをどうやって仕分けるか考えないと」と難しい表情を浮かべた。内海の最多勝と沢村の200イニング、防御率1点台…。首脳陣はうれしい悩みを抱えることになった。 (井上学)

 

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