東京湾で4メートルの津波“時間差”連動地震シミュレーションで判明
東海・東南海・南海地震の連動する可能性について、東京大学地震研究所の古村孝志教授らがシミュレーションしたところ、それぞれの震源域で地震が時間差で発生した場合、震源に近い大阪湾より東京湾の津波が増大し、4メートルの津波に襲われる可能性があることが分かった。四国や九州の津波が増大するケースもある。古村教授が14日、静岡市で開催された日本地震学会で発表した。
古村教授は、東日本大震災をモデルに、東海・東南海・南海地震の3連動に加え、南海トラフに近い場所で別の震源域が連動する4連動地震のシミュレーション(マグニチュード8・8)を実施。3連動地震に比べ、西日本沿岸部では津波の高さが、これまでの被害想定の1・5〜2倍、10〜20メートルになることが分かっていた。
今回の発表では、連動の仕方に時間差があった場合のシミュレーション結果を公表した。それによると、3つの震源域が西から東の方向に時間差で発生した場合、駿河湾・東京湾の津波が増大、東から西の場合は、四国や九州の津波が増大するという。
特に、4連動地震については、東南海地震が発生して15分後に東海地震が発生した場合、東京湾の津波はこれまでの3連動地震の被害想定の1・5〜2倍に増大する可能性が判明。湾奥では最大2・5メートルだが、湾口の横須賀などでは4メートルの津波が起き、駿河湾は10メートル以上になる可能性があるという。
一方、東海・東南海地震が先に起き、引き続き、南海地震が発生する場合、四国や九州の津波は10〜20メートルからさらに増大する。
大阪湾については時間差の影響は少ないが、4連動になった場合、津波の総流量が増大。これまで津波の危険性が低いとみられてきた瀬戸内海について、津波の被害が増大するケースを想定した検討が必要だという。
古村教授は「連動する巨大地震の対策は各地の特殊性に加え、時間差によってもさまざまな被害の違いが生じることに留意すべきだ」と警戒を呼びかけている。
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