10年アジア太平洋地域の富裕層人口、欧州上回る=リポート
[東京 14日 ロイター] メリルリンチ・グローバル・ウェルス・マネジメントおよびキャップジェミニが13日発表した「2011年アジア太平洋地域ウェルス・リポート」によると、アジア太平洋地域の富裕層人口は10年に前年比9.7%増の330万人となり、初めて欧州(310万人)を上回った。
保有する資産も同12.1%増の10.8兆米ドルとなり、欧州富裕層の資産10.2兆ドルを上回った。
また同地域の超富裕層人口は、全地域の中で最大の伸びとなり、同14.9%増の2万3000人、資産は16.8%増となった。世界全体の超富裕層の人口および資産の増加率は、それぞれ10.2%、11.5%だった。
富裕層の定義は、主たる住居、収集品、消費財および耐久消費財を除いて100万米ドル以上の投資可能資産の保有者、超富裕層は同3000万米ドル以上の投資可能資産保有者。
リポートによると、アジア太平洋地域の富裕層資産と人口は、依然として日本、中国、オーストラリアに集中。上位3国だけで、富裕層人口全体の74.4%、保有資産の68.2%を占めた。なかでも10年末時点では、日本は単独で同地域の富裕層人口の52.5%、資産の38.2%を占めたが、マクロ経済成長の減速と株式市場パフォーマンスの相対的な低調さによる影響で、その伸びは他市場よりも緩やかなものにとどまった。
一方、アジア太平洋地域では、各国で富裕層が増加。オーストラリアとインドも堅調な伸びとなり、両国とも富裕層人口で世界の上位12位にランクインした。オーストラリアは前年からひとつ順位を上げ9位に、インドは初めて12位につけた。
メリルリンチ・グローバル・ウェルス・マネジメントのアジア太平洋地域ウェルス・マネジメント責任者のマイケル・ベンツ氏は「アジア太平洋地域では、中国・インド、日本を筆頭に引き続き莫大な富が形成されつつあり、そのペースはこれまで同様、世界の水準を超えている」とコメントしている。
(ロイターニュース 岩崎 成子記者)
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