伊東産干しシイタケも規制値超え　県が出荷自粛要請

　静岡県は１４日、伊東市産の干しシイタケから国の暫定規制値（１キログラム当たり５００ベクレル）を超える５０８ベクレルの放射性セシウムが検出された、と発表した。伊東市に対し、福島第一原発事故が発生した３月１１日以降に市内で生産した干しシイタケの出荷自粛と自主回収を要請した。

　県衛生課によると、伊東市の生産者は原発事故以降、約４００キロの干しシイタケを生産し、約２００キロを出荷。主に神奈川県内で流通したという。伊東市内では生産者数人が年間約６００キロを生産。今月中にも、秋ものの干しシイタケを検査し、規制値を下回れば出荷自粛を解除する方針。

　８日に伊豆市産の干しシイタケから５９９ベクレルの放射性セシウムが検出されたことを受け、県は伊豆市周辺の６市町と藤枝市、浜松市天竜区で干しシイタケを検査。伊東市以外は規制値を下回った。