指定暴力団太州会(本部・福岡県田川市)系組幹部(30歳代)が、田川市や周辺の飲食業者ら約20人でつくる親睦団体からみかじめ料を受け取っていたとして、福岡県公安委員会が県暴力団排除条例に基づき、金銭を受け取ったり、要求したりしないよう勧告したことがわかった。団体に所属する業者に対しては、県警がみかじめ料を提供しないよう文書で注意し、団体を解体するよう求めた。
捜査関係者によると、この団体は2003年頃に結成された「英(はなぶさ)会」。組幹部の呼びかけで、同級生らを中心に結成された。会費として定期的に数万円を集め、組幹部に渡していたという。県警や県公安委は、団体の会員らが組幹部の影響力を背景に仕事を順調に進めようとしていたとみており、会費を実質的なみかじめ料と認定し、暴力団への資金提供を禁じた同条例違反にあたると判断した。