政治【高木桂一の『ここだけ』の話】「赤旗」値上げ 共産党の無謀な“挑戦”はいかに…「純増」といっても数字のトリック?+(3/4ページ)(2011.10.15 12:00

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【高木桂一の『ここだけ』の話】
「赤旗」値上げ 共産党の無謀な“挑戦”はいかに…「純増」といっても数字のトリック?

2011.10.15 12:00 (3/4ページ)

 サラリーマンたちの帰宅の際の御用達であるタブロイド版夕刊紙「日刊ゲンダイ」の例もある。同紙は赤旗の値上げと時期を同じくして9月から1部10円価格を上げて140円(週末特別版は150円)としたが、日刊ゲンダイ関係者は「10円の値上げで発行部数は一時大きく落ちた。活字不況の波をもろ受けている」と明かす。

「純増」…数字のトリック?

 赤旗と一般夕刊紙を単純に比較することはできないが、はたして赤旗の発行部数はどうなったのか。

 共産党広報部によると、値上げが公表された7月は党内で危機感が広がったことでプラスに作用して850部増え、8月は131部の減、9月は105部の減だった。意外なことに「値上げ決定以降の3カ月間のトータルで614部の純増となった」というのだ。

 同党広報部は“値上げ効果”をこう強調する。

 「党員の勧誘ではなく、若い人を中心に直接購読を申し込んでくる人が多いのが顕著な傾向だ。一般紙の偏った内容にへきへきした層が赤旗を手にとるようになっており、公正な政治報道への関心が高まっている証しだ。赤旗の読者は今後も着実に増えていくと確信している」

 無謀ともみられた共産党の赤旗の500円値上げの「挑戦」の滑り出しは上々ということらしい。

 共産党議員のベテラン秘書も「いまや赤旗は自民党で人気の新聞だ。正攻法で政府・与党を追及する姿勢が評価され、野党の国会戦略の虎の巻になっている」と自画自賛する。

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