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【千葉】船橋で高放射線量検出 除染へ表土や植物除去
船橋市で十三日、金堀町の「ふなばしアンデルセン公園」で比較的高い毎時一・四〇マイクロシーベルトの空間放射線量が検出されたことで、市などは表土や植物の除去など対応に追われた。局所的な数値のため専門家は健康への影響を否定するが、終わりの見えない除染作業が今後も自治体を悩ませそうだ。 (林容史) 同園内では当初、市民グループが同五・八二マイクロシーベルトという高い放射線量を測定したが、市の同日の調査で〇・九一マイクロシーベルトと大幅に下回った。隣接する広場のかまどは一・四〇マイクロシーベルトと高線量を示した。 健康への影響について、放射線医学総合研究所(千葉市)は「ずっとそこにいるのでなければ影響はない。例えば汚染箇所が点だったとして、一メートル離れれば線量は一万分の一になる」と指摘する。ただ同園の昨年度の入園者数は、家族連れなどで五十二万人を超す。藤代孝七市長は同日の定例会見で「人の集まる場所で一番心配していたが…」と話す。 市は年間の積算放射線量が一ミリシーベルトを超えないように「毎時〇・三マイクロシーベルトは危険区域と認識し、〇・二三マイクロシーベルト以下に抑えられるよう徹底して市内を清掃する」との方針を示した。 同園では午後四時の閉園を待って除染を開始。園を管理する市公園協会の職員がマスクを着け、高線量だったかまどの表土を削り、畑のサツマイモやマリーゴールドなどを引き抜いた。同協会の寺田一男事務局長は「放射線の影響を受けやすい子どもたちを迎えるためにも、高線量の場所があれば対応していかなければならない」と苦り切っていた。 PR情報
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