| 推理ではないんだけど、他に都合の良いトピックがないものだから、ここに投下しておきます。「些細な思いつき」でさえあれば推理じゃなくてもかまうまい、といった脳内最適化を行ないました。あしからず。
というわけで掲題の通り。 Ep8のエンディングテーマ「白夢の繭」。対訳を見ながらイタリア語の歌詞を追っていったところ、 「これってちょっといじれば日本語で歌えるようになるんじゃね?」 という些細な思いつきを得てしまいました。それで実際にやってみました。
というかですね、ジョイサウンドに「白夢の繭」、入っているらしいんですけど、これ果たして歌える人いるんでしょうか。全編イタリア語ですよ。 しかもこの歌、譜割りがソコハカとなく怪しい。三音節くらいの単語を六音節くらいで歌ったりしてますよ。難しいったらない。
わたしはといえば、「うみねこのなく頃に」はかろうじて歌えますが(イタリア語部分を全部カタカナに起こしてみた)、全編イタリア語の「うみねこのなく頃に〜煉獄〜」のほうはお手上げでございます。 ちなみにサイバーDAMには「うみねこのなく頃に」が入っています。ジョイサウンドは「〜煉獄〜」のほうしか入っていないので、うみねこ読者で連れ立ってカラオケに行かれる際は、DAMを選ばれることをおすすめいたします。まめ知識でした。
そんなわけで、イタリア語で歌うことは早々あきらめ、かってに日本語版を作ってかってに歌うことにしました。
具体的には、以下のような方針で、以下のような作業をしました。
・歌詞カードに書いてある対訳を、メロディに乗るように改造する。 (日本語力だって怪しいのに、イタリア語なんてできるわけありませんよ)
・歌詞カードの対訳にある直訳表現を、可能な限り生かす。 (わたしは翻訳調の文章が基本的に好きです) (ちなみに、ネット上に「あなたのお墓には」といった表現のあるファン翻訳が出回っていて、その解釈もかなり感動的だと思いましたが、それはヒアリングミスらしいです)
・直訳できない場合でも、なるべく、意味は変えない。 (でもなかなかそうはいかないので努力目標)
・そのために多少不自然が生じても、気にしない。 (そうそうプロみたいになめらかな詞は書けない)
・けれども、イタリア語の響きと、日本語詞の響きが、たまたま空耳アワー風に一致してたらナイスだなぁ。 (「リベルタ」に「飛べる」と当てたり、「オニ・コーザ」に「飲み込もう」と当てたり)
そんなふうにして出来たのが以下の日本語版歌詞です。イタリア語よりは確実に歌いやすいと思いますので、鼻歌で口ずさむときやニコニコ動画に歌ってみた動画をアップするときなどにご利用ください。 ラストの絶唱部分は、ここだけはイタリア語のまま歌うほうが感動が増すかもしれないですね。
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「白夢の繭 〜Ricordando il passato〜」 (日本語歌唱版)
作詞/志方あきこ 日本語化/Townmemory
おお いつわりの奥に ひそみ はかなき御魂(たま)よ ひとり いとふかき森に 待ち受 けたるは 誰の背 ぞ
翼もがれて おさなき鳥は 静かに 目を閉じた いつか痛みは 消えたとしても 雛鳥は 声を忘れ
うつくしいな 銀の霧よ うつくしいな 銀の霧よ なにもかもが すべて のみこまれゆく
眠れ眠れ 胸のなかで あな たは 自由に飛べる 祈りこめよう 古き魔法を あなたの 光が かげらないように
どうか(暗闇が)あなたの(紡いだまぼろしを) きんの ゆめを 覆わぬように(あまきゆめ) 憂いに(まことのその色に) 染まぬように
羽根をむしばむ 咎めの森は 静かに 朽ちました
枯れた花びら つめたい頬を かすかに つつみこんで
ほどけないの 幾多の神秘を ほどけないの 幾多の神秘を 指の先 あなたに とどか ない
眠りたまえ 眠れ静かに まぼろしを抱いて わたしはここで 愛を 視た あなたの ゆめで
いま 幾千も その名を呼ぶ 願いを 抱きしめて 逃がさぬように わすれの闇に あなたを 奪われて しまわないように
眠りたまえ 安らぎたまえ 遠き彼方の いとしきあなた へ
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