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メモリの規格をチェック
メモリの規格とスペックの見方について解説します。メモリのアドバイスとして容量ばかり注目されますが、メモリの規格もチェックしてください。規格が違うと同じ容量であっても転送速度に違いがでます。新しい規格のメモリのほうがパソコンが速く動きます。
パソコンのメインメモリに使われる半導体チップはDRAMで、これを効率よくデータ転送できるようにしたのがSDRAMという規格です。さらにDDR、DDR2、DDR3へと高速化しています。これらのメモリはスロットへ挿す切り込みの位置が異なるため、互換性はありません。そのため混在して使われることがありません。
DDR SDRAM
SDRAMという規格に対し、さらにデータ転送のタイミングを倍にしたのがDDR SDRAM。2005年ごろまで、Celeron DやPentium 4を搭載するパソコンの主流でした。
DDR2 SDRAM
DDR SDRAMから速度を2倍にしたのがDDR2 SDRAM。
2005~2009年ごろのPentium D、Core 2 Duo、Core 2 Quadを搭載するパソコンの主流。2008~2009年にはCore 2 Duo、Core 2 Quadを搭載するパソコンでも、マザーボードによってはDDR2かDDR3が搭載できる状況もありました。
しかし、Core 2 Duo、Core 2 Quadはメモリーコントローラを内蔵しないため、チップセットに一任しており、DDR3にしたところでDDR2と大差がありませんでした。
DDR3 SDRAM
DDR2 SDRAMから速度を2倍にしたのがDDR3 SDRAM。
より一層の省エネ&低発熱となっています。CPUがデータを必要とする前にメモリから先読みして取り出す機能(プリフェッチ機能)を備えています。
2008年11月以降から発売となったCore i7、Core i5搭載パソコンはDDR3のみの対応です。メモリコントローラーを内蔵するため、高速DDR3の恩恵が得られます。
モジュール名でチェック
下記の表を参考にしてください。メモリを選択しようとしたらDDRとかDDR2ではなく、「PC~」とかで表記されている場合があります。これはモジュールの規格名です。たとえば「PC2
6400」であれば「毎秒6400MB」の転送速度を持っています。
HDDのSATA2規格では「毎秒300MB」なので、メモリがいかに高速であることが分かります。
そこで、同じDDR2であっても転送速度に差があります。しかし、理論上、高速化していても速度には他の要因が大きいため、ほとんど体感速度を感じません。
チップ名(動作周波数)
下記の表を参考にしてください。チップ名にある数値が周波数にあたります。
「DDR2-800」なら800MHzです。同規格内であっても周波数が上がることで転送速度が上がります。周波数が高い方が理論上では高速ですが、ほとんど違いを感じないのが実状。周波数よりも容量の大きさが影響力を持ちます。
| メモリの種類 | モジュール名 | チップ名 |
| DDR SDRAM | PC 1600 | DDR-200(MHz) |
| PC 2100 | DDR-266A DDR-266B |
|
| PC 2700 | DDR-333 | |
| PC 3200 | DDR-400 | |
| PC 4000 | DDR-500 | |
| PC 4200 | DDR-533 | |
| DDR2 SDRAM | PC2 3200 | DDR2-400(MHz) |
| PC2 4200 | DDR2-533 | |
| PC2 5300 | DDR2-667 | |
| PC2 6400 | DDR2-800 | |
| DDR3 SDRAM | PC3 6400 | DDR3-800(MHz) |
| PC3 8500 | DDR3-1066 | |
| PC3 10600 | DDR3-1333 | |
| PC3-12800 | DDR3-1600 | |
| PC3-14400 | DDR3-1800 | |
| PC3-16000 | DDR3-2000 | |
| PC3-17066 | DDR3-2133 |
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