東京・世田谷区の住宅で床下にあった瓶から高い放射線量が検出された問題で、文部科学省は14日午後、ラジウムとみられる放射性物質が入った瓶を、住宅から運び出しました。このあと放射線量を計測して安全が確認されれば、世田谷区は一部の歩道の立ち入り禁止を解除することにしています。
この問題は、東京・世田谷区弦巻の住宅の床下にあった瓶から高い放射線量が検出され、瓶の中にラジウム226とみられる放射性物質が入っていることが分かったものです。文部科学省は、13日夜、これらの瓶を鉛の容器に入れるなどして周辺の放射線量を下げる対策を取りました。文部科学省によりますと、この放射性物質は国への届け出はなく、住宅の所有者は、「床下に瓶があること自体知らなかった」と話しているということです。床下にあった瓶は文部科学省から委託された専門機関が午後3時半前に住宅から運び出し、さらに詳しい分析を進めることにしています。このあと文部科学省が再び現場の放射線量を計測することにしていて、世田谷区は安全が確認されれば、一部の歩道の立ち入り禁止を解除することにしています。