東京で開かれている体操の世界選手権は、14日、男子個人総合の決勝が行われ、内村航平選手が金メダルを獲得して、史上初の3連覇を果たしました。
男子個人総合の決勝には、予選の上位24人が出場しました。予選を1位で通過した内村選手は、最初の得意のゆかで、すべての着地をぴたりと止める演技で高い得点を出し、好スタートを切りました。その後も、ミスのない完成度の高い演技で2位以下を大きく離し、最後の鉄棒では、12日の団体決勝で落下した離れ技も決め、着地も完璧に止めました。内村選手は、合計得点93.631で、2位の選手に3点以上の差をつけて金メダルを獲得し、3連覇を果たしました。個人総合での3連覇は男女を通じて史上初めてです。また、予選を4位で通過した山室光史選手も、すべての種目で大きなミスのない安定した演技で合計得点90.255で銅メダルを獲得しました。銀メダルは、ドイツのフィリップ・ボイ選手でした。
内村航平選手は「きょうは、点数や結果は全く気にせず、見に来てくれた人たちにいい演技を見せようということだけを考えた。最後の演技が終わったときに会場の人が立って拍手を送ってくれて、すごくうれしかった」と笑顔で話していました。また、銅メダルを獲得した山室光史選手は、「世界選手権で今まで個人のメダルがなかったので、うれしい」と話していました。