世田谷 瓶を撤去し安全を確認
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世田谷 瓶を撤去し安全を確認

10月14日 18時48分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京・世田谷区の住宅で床下にあった瓶から高い放射線量が検出された問題で、文部科学省は、14日午後、ラジウムとみられる放射性物質が入った瓶を住宅から運び出しました。文部科学省が放射線量を計測した結果、安全が確認され、世田谷区は14日夜にも歩道の立ち入り禁止を解除することにしています。

この問題は、東京・世田谷区弦巻の住宅の床下にあった瓶から高い放射線量が検出され、瓶の中にラジウム226とみられる放射性物質が入っていることが分かったものです。文部科学省によりますと、この放射性物質は国への届け出はなく、住宅の所有者は「床下に瓶があること自体知らなかった」と話しているということです。文部科学省は、13日夜、これらの瓶を鉛の容器に入れるなどして周辺の放射線量を下げる対策を取り、14日午後、委託を受けた専門機関が住宅から運び出しました。このあと文部科学省が放射線量を計測したところ、周辺と変わらない値に下がり安全が確認されたということです。世田谷区は改めて現場周辺の放射線量を計測したうえで、14日夜にも12日から続けていた歩道の立ち入り禁止を解除することにしています。登記簿によりますと、床下から放射性物質が見つかった東京・世田谷区の住宅は今の持ち主の家族が、今から51年前の昭和35年に購入しました。購入した住宅は中古住宅でもともとは昭和28年に持ち主の家族とは別の男性が所有していたことが分かっています。今の住宅の持ち主の家族は世田谷区の調査に対して「全く心当たりがない」と話しているということで、放射性物質がいつから床下に置かれていたのか分かっていません。