バスケ青春の詩

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ミニバスのコーチの務め

2011-10-14 12:14:19 | やっぱりミニバス!
 
「ミニバスのコーチの務め」

私は53才で、ミニバスのコーチを13年しています。

うちのミニバスクラブはせいぜい市内大会で決勝に出られるか…

地域大会で優勝できるくらいのレベルです…が、

いかなるチームでもミニバスのコーチの務めはあると思っています。

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ミニバスのコーチが子供達を指導育成するために意識することは、


子供達の心をどのような心に育むのか…
ということだと思います。

ミニバスは特に、
まだものごとを判断する基準となる価値観もない心の状態から…

子供達は、バスケというチーム競技に携わって行きます。

とにかく初めは、
子供達にバスケの楽しさ…

『バスケっておもしろいな』という単純に

バスケが好きになる想いを創造してあげることです。

ファン!というおもしろさを心に持たせること

そのために、
プレーヤーとしてではなく、

子供の遊びの延長で教えていくのですが、

しかし、遊びではないのです。

そこにはチーム競技として守るべき基本の
価値観があります。

コーチの話しを聴く姿勢、練習に臨む気持ちと姿勢…

それは躾でもあります。

しかし、それはコーチの価値観の押し付けになってもいけないのです。

子供達に考えさせる
問いかけから導いていくことです。

なぜそうしなければならないのか?

なぜそれはしてはならないのか?

しっかりと子供達が
わかる言葉で、子供達の目線で語ることです。

怒鳴ることなく、
自分が子供達の立場に
立ってみて語りかけることです。

粘り強く、子供達自身の興味を引き出すように…

そして子供達が成長していくにつれ、スポーツとしてのバスケの楽しさを体験させていくことです。

やがて、ひとつひとつのプレーをチームの仲間と考えていくようになって行きます。

コーチは子供達がそのようにバスケに向かう心を育むのです。

コーチは子供達がやろうとしたプレーを頭から否定しないことです。

コーチが教えてきたことを基本にして子供達はやろうとしているのです。

ミニバスの最終段階は子供達自身で判断するプレーを尊重することです。

すべてを認めるわけではありません。

叱る前に、
なぜそのプレーになったのか…

そこを子供達と会話して、その場合の最善で最適な判断とプレーはどんなものであるべきだったのか会話をすることです。

そのように子供達の心を積み上げて導いていくことができれば、

子供達はバスケの本当の楽しさを知ってミニバスを卒業して、

次の段階にステップアップしていくと思います。

ですからミニバスの指導者の責任は大きいのです。

その監督さんに教えられた子供達は全員バスケを好きになって、

途中でやめることなくミニバスを卒業していっているのでしょうか?
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自分達で考える面白さ

2011-10-14 06:54:58 | やっぱりミニバス!
平成23年10月12日 水曜日
 
「自分達で考える面白さ」


とにかく基本の考え方を説明し理解させて、

あとは何度も繰り返します。

そのうち子供達自身が、その基本の考え方を発展させて…

自分達でプレーを作っていきます。

そこまでいくと、
子供達自身がバスケの面白さを体感していくようになります。

そのように指導できれば子供達の成長を実感でき、

それがコーチの最高の喜びだと思います。

そのためには、
コーチは耐えることです。

子供達の成長を確信して指導することです。

イライラしないことです。

一番できるようになりたいと思っているのは、子供達自身です。

『やる気あんの?
なぜ出来ない!?』
はコーチの禁句です。

誉める、発破をかける、できると思わせる…

子供自身になぜ出来ないか…考えさせ、

チャレンジさせ続け、
一回でも出来た瞬間があったら…

『よし! それだよ!』

誉めるというより、
出来た!出来る!
という気持ちから、

自信を積み上げてあげる声を掛け続けること

失敗が続けば、
その失敗の瞬間を捉えてタイミングよく…

子供自身が納得できるように叱る、

決して圧迫はしないこと…

考えてチャレンジする、

失敗してなぜ失敗したのか考えさせて…

またチャレンジする。

失敗したことを
なぜ失敗したのか考えずにやり続けても…

やる気を無くしていくだけです。

そこは、キッチリ叱りながら指導することです。

考えてやっていないことを叱ることだと思います。

そして、
繰り返し子供自身が考える言葉を掛け…

考えて出来てゆく喜び、達成感を体感させていくことが…

子供自身が自信を持つことができて、

自分はコーチの指導という他立ではなく

自立できたと思わせることです。
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保護者との繋がり…

2011-10-14 06:42:45 | やっぱりミニバス!
平成23年10月6日 木曜日
 
「保護者との繋がり」

ミニバスは子供達が主役です。

コーチは、子供達がバスケが好きという想いを育んで、

人として大切な徳目を心に染み込ませていく役割があり、

そのためには、
子供達の保護者の方達の理解と協力が不可欠です。

子供達を三角形の頂点に置き、底辺で子供達を支えるコーチと保護者が…

三位一体のトリニティーの態勢にあることが大事だと思っています。

保護者がコーチを信頼できなくて、

それでも子供達をコーチに預け、

子供達も差別的なコーチのやり方に不満を感じ…

子供達が仲間になることができずに割れると、

保護者も同じように割れるのです。

その一番の犠牲者は子供達です。

子供達を犠牲者にしないためには、

子供達を支えるコーチと保護者の繋がりは信頼関係になくてはならないと思います。

コーチは自分のやり方に信念を持ち、

それを保護者に伝え、
理解し納得してもらうように努めなくてはならないと思っています。


以下は、保護者の代表の方と話しをして、

保護者の皆さんの想いを聴いていただき、

コーチの私に伝えていただいたものです。

コーチの責任を痛感しました。

子供達を主人公にしていくようにやらねばならないと思いました。

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○○代表さんへ

コーチです。
ありがとうございました。

5年の保護者の皆さんの想いはよく理解でき納得しました。

子供達に発破を掛ける話しは子供達が全員集まった時にします。


今もワンコの散歩しながら、

『どのような出し方をしようか?

どのようにマンツーのディフェンスを作っていこうか?

ブレイクからハーフコートエントリーの流れをいかに作ろうか?

千葉市の上位チームには絶対に食い込むチームを作りたい!』

そんなことばかり考えて散歩してたら電柱に頭ぶつけて…

ひとりでイテイテしていました…笑えるし、

仕事のことよりミニバスのこと真剣に考えている自分て何!?

とにかく、コーチとしては勝ちにこだわりつつ、

全員バスケで頑張るチームを作りたいと思っています。

チームのために、
自分を活かして、
仲間を活かす…

そんなチームを作りたいと思います。

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>コーチへ
代表の○○です。


朝の携帯やメールの件ですが
よく他の親と話をさせてもらいました。

自分の子供が出れないのはどの親でも辛いこと。

しかし子供本人も解っているし、

親としても当然だと思っています。

子供も均等に出されるより勝ちたいと言うに決まっている。

ただ今回の話し合いの日にちについて、

完全に出れない子供がいるのにわかっていて、

話をする事に対しては、子供達が全員そろった時に話していただきたいとの要望です。


親もですが、
一番子供がいないときに話されたら、

知らない子供は気持ちを入れ替えれるのか?

そこで出遅れる。

周りから聞いたのより、直接コーチからのほうが子供達の心に響くのでは…

と直接連絡を頂いて話が聞けました。

そうですね…
出席率も普段しっかり
出てるのにたまたま
その日にいなくて、

その子供の母は置いていかれると

不安になったのだと思います。

その方に、

『5年の保護者で均等に出せっていう保護者がいると思う?』

と逆に聞かれ、恥ずかしくなりました

そうでした…
チームの団扇を作るときに協力しあったり

チームshirtを作る話で盛り上がったり、

そんなことをできる
保護者が、

そんなことを言うはずがありません。

そんなんだったら
はじめから団扇も作れてないし


そこで…
あえて私から保護者の皆さんへお願いをしました。

↓↓
保護者を代表して私から…

コーチの考えをまとめ、お願いをしました。


〓今後の方向性
勝つことをあきらめない気持ちを忘れず、

なおかつ一生懸命にプレーする、

楽しいバスケを目指す。

練習試合等で余裕があるときは色々な子供に経験をさせてもらうようにする。

子供達がそれを望むなら、

それでコーチにお任せします。

〓10日迄にバスケノートを提出させる。

週二回しかコーチに会えないし、

練習中には会話する時間もありません

『こうなりたい!
そのためにはどうするか?

コーチにお願い、

悔しい、楽しい、
わからないプレー』

なんでもいいと思うのです。

バスケノートは、
子供達が自分をコーチに知ってもらう、

意見を言える場所だと思います。

〓保護者の皆さん、
家庭で子供とバスケの話をして下さい

今日どうだった?
何がわからない?
シュート入った?
次の試合での目標は何?
そのために何をする?
この前より上手くなった?

バスケがわからない保護者もそのままにしないで下さい。

一緒に何がよくないか考えてあげてください。

その時だけの悔しさにしないで下さい。

喜ぶのは皆大丈夫だよね。


5年から入った子供と、以前からいた子供の差はあります。

5年から入って頑張っていると思います。

でもまだ足りません。

仕方ないで終わりにするか、

泣いてでも這い上がるか。

近くの仲間はライバルです。

多分、ここに集まってる保護者は5年で強くなりたいと思ってると思います。

1分しか出られなくても、

1分のプレーで結果を出せば…

次は2分、

次は、
1クォーターとチャンスはやって来ます。

子供が腐らないように
この仲間とバスケをして良かったと思えるように…

保護者で支えて行きたいです。

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コーチへ
5年の保護者は…

私が思っているより、
考えてくれてました。

是非、親睦会をやらなければと思います。

お騒がせしました。
宜しくお願いいたします。

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私は、こんなに熱い保護者と繋がっています。

子供達を主役にバスケを通じて、

自立し自律できる子供達の心を育んでいきます。

保護者とともに…
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礼と礼節

2011-10-14 05:21:46 | やっぱりミニバス!
平成23年10月14日 金曜日
 
「礼と礼節」


これは2年前の11月に…
「礼に始まり礼に終わる〜礼節」という題で書いたものです。

日本人特有の、お辞儀をする所作には色々な心があります。

その心を大切にしたいと思います。

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とかく近頃の若い衆は礼儀を知らん!とは…

まさに、いつの時代においても年配者のセリフでしょう。

ところで、
その礼の根っこにあるのが礼節だと思うのですが…

この礼節とは、
何なのでしょうか?


「礼」と「礼節」
何が違うのでしょうか?

日本人は皆、所作として「おじぎ」をします。

漢字では「お辞儀」
と書きます。

これは、
頭を下げて「礼」をすることです。

ここでいう「礼」とは、

相手を認め、
自分を謙遜する
という心を形にしたものです。

この「礼」を相手と
出会った時、

そのちょうど良い時期(時宜:じぎ)に、

場所と場合に応じた所作を行えるように、

いつも、わきまえておく事が「節」です。

人は礼節を知り、
それが行えることで、
一人前の大人なのです。

子供の頃に思いませんでしたか?

まわりの大人たちが、
正月やお盆などの時に
互いに出会ったときに、お辞儀をして挨拶している姿を見て

何か、いつもの父や母
とは違う偉さを感じたことを…

この大人達の所作を見て、

子供達は、それを真似て学び、

「礼節」を身につけていくものでした。

「お辞儀」が、
この「礼節」の形です。

日本人は皆、
「おじぎ」をします。

その有りようは、

心を澄まし、
姿勢を正し、
静かに腰を曲げ、
頭を下げます。

その形に込めた心は、

相手を敬い
相手の状態に配慮し
相手を気遣い
相手を心配し

その状況と場所に
気を配り、

それに応じた
「礼」という行動が
できること。

そして、
「礼」という行動には
、必ず言葉が伴います。

その状況と場所に応じた言葉です。

それは発するものもあれば、

「黙礼」といって、
神仏などに対して心に念じるものもあります。

人に対して行う「礼」は、必ずその心を表す言葉を発することが大事だと思います。

これが、
「礼節」を知るということでしょう。

そして、
今の世の中というと、

また説教をたれる
オヤジみたいですが、

あのQちゃんこと、
高橋尚子選手を育てた小出義雄さんが、

「挨拶といっても、
黙礼だけの挨拶では意味がない。

ちゃんと顔を上げて、
頭を下げて声を出すことが肝心なのだ。」

と言われています。

黙礼は神仏などに対して畏怖の念をもって

敬い、頭を下げて心に念じて祈願することです。

もうひとつ、
「目礼」というのがあります。

これは目で簡単なあいさつや、

会釈(えしゃく)をすることです。

会釈はかるく頭を下げることです。

これは「礼節」に則(のっと)れば、

「礼」ではないでしょう。

さて今の世の中、
人に対する礼が
「黙礼」であったり、

「目礼」であったり
することが多すぎると思うのですが…

「礼」にはじまり、
「礼」に終わる。

日本人特有の精神性を重んじる文化では、

それは当然の美徳でした。

この「礼節」によって、日本という社会が欧米とは違う人間関係を、節度あるものにしていると思うのです。

上司が部下に迎合する。

上司としての威儀ある
礼を行わない。

だから部下も、
それに応じた儀礼ある
礼を行わない。

上司や先輩を単なる
仲間のように接する。

一見すると和気あいあいとした「和」が保たれているようですが…

ある組織やチームが
必要とする「和」とは、

そのチームが目的とする事を成すための
「和」であり、

馴れ合いの「和」では
、目的を成すための
厳しさを行う者がいなくなってしまうでしょう。

私は厳しさに、
こだわりすぎる必要はないと思いますが…

越えてはならない一線はあると思います。

その一線によって、
あるべき人間関係が
保たれた

チームとして活気あるものになると思います。

このことを、
子供達に教えている
教師、指導者、大人達が果たしてどれだけいるでしょうか?

知識に偏重し、
越えてはならない一線もない。

教師と生徒がまるで
友人であるような、

生ぬるい関係は、
子供を社会人としての
大人に成長させる教育
にはなっていないでしょう。

「礼節」を基本とした

厳しくもあり、
相手を思いやる心を
持つような人となるように…

子供達の心を育むことが指導者としての責任のひとつだと思います。
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