牛丼チェーン「すき家」で強盗事件が多発しているとして、警察庁は13日、すき家を経営するゼンショー(東京都港区)に対し防犯体制の強化を要請したことを明らかにした。1~9月に全国の牛丼チェーンで起きた強盗事件71件のうち、9割にあたる63件(被害総額約656万円)がすき家の店舗だったという。
すき家を狙った強盗は昨年も58件発生。今年に入り、2度の被害に遭った店舗は4カ所あるという。警察庁は、すき家が強盗に狙われやすい理由として、多くの店で夜間の勤務がアルバイト店員1人である▽店内に多額の現金を保管している▽人通りの少ない郊外にも店舗を構えている--などを挙げ、夜間の店員を増やすなどの対策を要請した。
ゼンショーを統括するゼンショーホールディングスは「可能な範囲で対策を強化しているが、要請は真摯(しんし)に受け止めたい」と話している。【鮎川耕史】
毎日新聞 2011年10月13日 10時32分(最終更新 10月13日 10時58分)
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