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フィギュア・羽生闘志 きょう国内初戦、来月GPシリーズ

GPシリーズを見据え、練習に集中する羽生=仙台市のアイスリンク仙台

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(宮城・東北高)が、11月に出場するグランプリ(GP)シリーズに向けて闘志を燃やしている。9月下旬にドイツであった今季初戦のネーベルホルン杯を優勝で飾り、順調なスタートを切った16歳。東日本大震災後、本拠地仙台市の練習拠点が4カ月以上使えなかったが、アイスショーなどで心身を鍛え、自信を深めている。
 シニア2年目の今季、GPシリーズは11月4〜6日の中国杯と、同25〜27日のロシア杯にエントリー。国内の公式戦は10月14〜16日に八戸市で開かれる東北・北海道選手権が初戦となる。
 3月の震災で本拠地のアイスリンク仙台が被害を受け、7月下旬に営業再開するまで、八戸市や横浜市で練習した。被災地を支援するチャリティーのショーには夏場も含めて参加。滑ったショーの数は60近くに及ぶ。
 羽生は「ことしは人前でずっと滑っていてシーズンオフがなかった感じ。緊張感がある中でジャンプやスピン、ステップをして得たものも大きかった」と振り返る。
 阿部奈々美コーチも「ショーを通じて体力的、精神的に強くなった」と成長を感じている。
 ネーベルホルン杯は、ショートプログラム(SP)、フリー合わせて自己ベスト(228.01点)に迫る226.26点で優勝した。だが、本人は「ジャンプにミスがあり、スピンのレベルも低かった」と満足していない。
 シニアデビューした昨季は四大陸選手権で2位と健闘した。今季の目標は「世界選手権に出場すること」。向上心あふれる高校2年生は「(四大陸選手権で決めた)4回転トーループを確実に決め、他のジャンプ、ステップなどのレベルも上げなければいけない。どの大会でも表彰台を狙う」と気合を入れる。
(加藤伸一)


2011年10月14日金曜日


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