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中国物価上昇 依然高い水準

10月14日 14時53分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

中国では、先月の消費者物価指数が前の年の同じ月と比べて6.1%の上昇となり、上昇幅は2か月連続で僅かながら縮小したものの、依然として高い水準が続いており、食料品などの物価の安定が最大の課題となっています。

中国の国家統計局によりますと、先月(9月)の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて6.1%の上昇となりました。上昇幅は、ことし7月に6.5%に達したあと、2か月連続で僅かながら縮小し、上昇傾向に歯止めがかかりつつあります。ただ6%を超える高い水準が4か月連続で続いており、中国政府が今年の目標としている4%の上昇率を、依然として大幅に上回っています。特に、暮らしに直接影響を及ぼす食料品価格の上昇率は、先月も8月と同じ13.4%とふた桁の上昇が続き、国民の不満が一層高まっています。中国では、物価の上昇を背景に消費を控える動きも広がり、高成長をけん引してきた新車の販売台数が伸び悩むなど、影響が出始めています。今後も高い物価上昇率が続けば、消費がさらに冷え込んで、景気の後退につながるのではないかという懸念もくすぶり始めており、中国政府にとっては、物価の安定が引き続き最大の課題となっています。