福島県が進めてきた収穫後のコメの放射性物質の検査が終わり、コメの作付けが行われたすべての市町村で国の基準を下回って出荷が認められました。福島県は、今後、コメの安全性を消費者にピーアールするなど風評被害対策を強化することにしています。
原発事故を受けて福島県が進めてきた収穫後のコメの検査は、12日、二本松市などを最後に終わり、すべての地点で国の暫定基準値を下回ったため、ことしコメの作付けを行った48市町村すべてで出荷が認められました。検査をした1174か所のうち82%に当たる964か所で放射性物質は検出されず、1キログラム当たり200ベクレル以上の放射性物質が検出されたのは、1か所にとどまりました。このため福島県は、県内産のコメの安全性は確保されているとしています。福島県は、今後、知事や職員が首都圏などの消費地に出向いてピーアールを行ったり、飲食店や学校給食で県内産のコメの積極的な利用を呼びかけたりするなど、風評被害対策を強化することにしています。